第105話 ページ8
ジェニット「......」
クロード「この時間に宮にいる外部の人間なら、Aの茶会の客か。...ならば今日はこれくらいにしておこう」
これくらい....
私がA様のお茶会に招待された人間でなかったら、もっと何かされていたのかしら
途端に嫌な悪寒が身体中に流れてくる
私は...本来この場に招からざる者だ
年齢を三つ偽って参席している
今まで感じてこなかったわけではなかったが、姫様と陛下を欺いていることに対して、これまで以上に罪悪感が湧き出た
それと同時に、姫様と陛下に会える唯一の機会を捨ててしまう気がして
まだアタナシア様とも親しくなれていないのに
いつか.....いつか私のことを家族だと認識してくれたら、必ずこのことを謝ろうと決心した
だからもう少しだけ、このチャンスを延ばしてください神様
ジェニット「申し訳、ございません」
クロード「次はない。また今日のように皇城を歩き回るような真似をすれば、厳罰に処す」
ジェニット「...はい、陛下のご慈悲に感謝致します」
そして陛下は私の横を去っていく
チラッと陛下の瞳を見た
青く輝く綺麗な宝石眼は、冷たい目で私を見ていた
クロード「警告する。二度と俺の前に現れるな」
陛下が去った後、何も考えずにその場に立ち尽くす
ジェニット「(.....大丈夫!!)」
陛下は私を知らないじゃない
当然のことよ
.....と、意気込んだはいいものの、さすがに少し悲しい気持ちもあった
ジェニット「(A様のところに戻ろう...)」
_______
A「ジェニットさん!」
ジェニット「すみません、少し迷ってしまいまして」
A「....何かありましたか?顔色が..」
ジェニット「いえ!姫様が気になることではありません」
若干不穏ではあったものの、二回目のお茶会は日が暮れたことで終わりを告げた
__________
A「___ってことがあったのよね、ジェニットさんが心配」
アタナシア「へーー」
夜
昼のジェニットさんの言動がおかしかったことについて私はアーティに相談をしていた
A「何か怒ってる?」
アタナシア「....べつに」
ジェニットさんのことについて話しすぎて飽きちゃったのかな
もう眠いだろうしこの話はやめよう
アタナシア「お姉ちゃん。私はお姉ちゃんの妹だよね」
A「?当たり前じゃない」
アタナシア「何があっても一緒?」
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時