第124話 ページ28
フィリックス「陛下、A様は陛下の血縁者ではありませんか
やはり今はまだ目覚めたばかりで、陛下の記憶に混乱が....」
クロード「血縁者だと?俺の知る限り、臆病でなにも出来ないアタナシアという名の者しか知らん」
A「......パパ、」
クロード「死にたいのか?誰に向かって口を利いている
......そうか、言われてみればその目だけは皇族のものだな。とすれば、その目を取りだしてしまえばふざけたことは言えぬだろう」
私は今....落ち込んでるの?
そうよ、本来のパパはこうだったじゃない
今までが運良く幸せだったのよ
私が甘くみてたんだ
クロード「...!待て、その体にどうして俺の魔力が」
パパは血を吐いた
倒れた時のあの日の私みたいに
本当なら大丈夫?って駆け寄ってあげたい
でもそれはただの私の願望
許されないこと
私はこれ以上この場にいて辛さを味わいたくなかった
苦しむパパに背をむけて妹の部屋まで走っていった
こんな娘、世間には存在しないだろう
A「ハァ、ハァ、....」
アーティは依然として眠っている
目が覚めない人形みたいだった
A「アーティ...どうしよう
私たち殺されちゃうのかな....ッ、怖いよ
____目を覚ましてよ....!」
それから約一日、私は妹の部屋で過ごした
___
パパが記憶喪失になった
と言うより、私たちと仲良くなる前のパパに戻ったと言った方が妥当だろう
その中に私の存在はこれっぽっちも存在していない
パパの記憶の状態
前提として私はパパの記憶にはいないこと、
妹・アタナシアのことは知っているが、ずっと部屋で隔離されていること
となっているらしい
私は生涯幽閉という条件で生かされた
早くアーティにも現状を説明したいのに、妹は目覚める気配がない
状態を診てもらうため、皇宮の魔法使いにアーティを診てもらった
「アタナシア様は、元から魔力暴走を起こしやすい体質です。あの時暴走を起こしたA様の魔力に当たってしまって眠っているものと思われます」
A「この子の体内の魔力は大丈夫なの?」
「暴走はしていないものの、極めて不安定な状態です。今は魔力をアタナシア様に寄せ付けない方がいいでしょう」
.....じゃあ、私もアーティと長くは一緒にいられないな
魔法使いの助言を聞き、その日以降妹の部屋に入ることはなかった
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時