検索窓
今日:17 hit、昨日:17 hit、合計:5,429 hit

第124話 ページ28

フィリックス「陛下、A様は陛下の血縁者ではありませんか
やはり今はまだ目覚めたばかりで、陛下の記憶に混乱が....」




クロード「血縁者だと?俺の知る限り、臆病でなにも出来ないアタナシアという名の者しか知らん」






A「......パパ、」



クロード「死にたいのか?誰に向かって口を利いている
......そうか、言われてみればその目だけは皇族のものだな。とすれば、その目を取りだしてしまえばふざけたことは言えぬだろう」






私は今....落ち込んでるの?
そうよ、本来のパパはこうだったじゃない


今までが運良く幸せだったのよ
私が甘くみてたんだ





クロード「...!待て、その体にどうして俺の魔力が」







パパは血を吐いた

倒れた時のあの日の私みたいに







本当なら大丈夫?って駆け寄ってあげたい
でもそれはただの私の願望



許されないこと





私はこれ以上この場にいて辛さを味わいたくなかった

苦しむパパに背をむけて妹の部屋まで走っていった







こんな娘、世間には存在しないだろう









A「ハァ、ハァ、....」




アーティは依然として眠っている

目が覚めない人形みたいだった





A「アーティ...どうしよう
私たち殺されちゃうのかな....ッ、怖いよ
____目を覚ましてよ....!」







それから約一日、私は妹の部屋で過ごした










___










パパが記憶喪失になった



と言うより、私たちと仲良くなる前のパパに戻ったと言った方が妥当だろう

その中に私の存在はこれっぽっちも存在していない






パパの記憶の状態

前提として私はパパの記憶にはいないこと、
妹・アタナシアのことは知っているが、ずっと部屋で隔離されていること


となっているらしい



私は生涯幽閉という条件で生かされた




早くアーティにも現状を説明したいのに、妹は目覚める気配がない


状態を診てもらうため、皇宮の魔法使いにアーティを診てもらった






「アタナシア様は、元から魔力暴走を起こしやすい体質です。あの時暴走を起こしたA様の魔力に当たってしまって眠っているものと思われます」



A「この子の体内の魔力は大丈夫なの?」



「暴走はしていないものの、極めて不安定な状態です。今は魔力をアタナシア様に寄せ付けない方がいいでしょう」




.....じゃあ、私もアーティと長くは一緒にいられないな




魔法使いの助言を聞き、その日以降妹の部屋に入ることはなかった

第125話→←第123話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
設定タグ:ある姫 , クロード , イゼキエル   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。