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♀/悲恋/独白 ページ19
いつからか、
彼が私の頭を撫でてくるのが心地よくなった。
いつからか、
彼に抱きしめてもらうのが当たり前になった。
でも、もうしてくれない。
私の名前を愛おしく呼ぶことも
大切そうに抱きしめてくれることも
──もうない
嗚呼、悲しや悲しや。
嗚呼、憎きや憎きや。
彼のいない世界がとても憎くて
とても醜悪で
とても冷たくて
それでいて、とても美しい。
なんて腹立たしい事実なのだろうか。
私と彼はもう昔のようには戻れない。
もう昔には戻れない。
あの頃の愛おしい日々が、とても懐かしい。
決して戻ることのないあの日々。
さようなら、この世界。
さようなら、あの日々よ。
あなたのことを、愛してた。
_______________心は脱水症でして
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作者名:秋花火 | 作成日時:2015年12月3日 20時