【オリジナル】気紛れ投稿【ＳＳ集】 (ページ14)

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♀/「ｗ」多め/ギャグ調ページ14

「５番、食べ物関係の親父ギャグ」

「おい、さっきから親父ギャグ命令しかされてないぞww」

卒業来、初めて行われた同窓会。
暇を持て余した有志による王様ゲームが開催。

その命令内容は地味にやりたくないものばかりで、
酔っ払いだからこそ出来る芸当と化していた。

「あ、このイクラ美味しいね。いくら？」

「お前、５番かww」

「結構自然に入れてきたなww」

着々と進むゲームに観戦に回った奴らも盛り上がる。

「よっし、次いくぞー」

『おーさま、だーれだ！』

「俺だ！」

王様になったらしい奴が、
イタズラを思いついたような悪い笑みで命令を下した。

「２番がこの場で告白な」

「お、俺２番だ。じゃ、いくぜ！」

参加していたらしい幼馴染が当たったらしい。

嫌な予感しかしないな。

「A－！男より男らしいお前が、昔から好きです！」

大きな声で、
しかも知り合いしかいないこの場でして欲しくはなかったかな！

「お前の残りの人生を俺にください！」

酒のせいもあるだろうが、
顔を真っ赤にし、目を潤ませつつアイツは言い切る。
とたん、周囲から冷やかしのような歓声が沸いた。

これ、断れる雰囲気じゃないね。

「・・・・私と一緒の墓に入る気はありますか」

花を咲かせたように、これ以上ない程幸せそうな顔でアイツは即答した。

「当たり前だろ！」

祝福のような声しか聞こえない会場で、
アイツは友人たちから羨まし気な拳を貰っていた。

ところで、
「(そろそろ、退場時間なんだけどなー)」

騒がしくなる元クラスメイト達を見ながら一人思案した。

とりあえず、結婚しようか。