【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界へ飛ばされたようです《3》

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あの後寮内や校舎内の監視カメラを覗いたり、監督生氏と後に加わったヤクザヴィネル三人衆も加わって聴き込み調査をするも、誰も彼もが頭上に？を浮かべた。

有力な手掛かりも掴めないまま時間だけが流れて行った。



「ね〜ぇ、今日はペンギンちゃんにバスケの試合見に来てもらう予定だったんだぁ」

「え、今放課後ですよ。大丈夫なんですか？」

「いーの。やる気無くなっちった。それよりペンギンちゃんが大事だし」



何でヤクザヴィネル三人衆が拙者の部屋で寛いでるの！？監督生氏と一緒に探しに行けばいいじゃん！！！

フロイド氏待って拙者の本棚荒らさないでくだしあ！！！！！ジェイド氏笑ってないでフロイド氏を止めてクレメンス！！



「あの二人には何を言っても無駄ですよ。さぁ、もう一度監視カメラの映像を見せてください」



アズール氏ィ！！慈悲の心は何処！？！？

拙者の前に幾つも並んだホログラムモニターを覗き込むアズール氏に急かされ、拙者は半泣きで映像を再生する。



1カメ2カメ3カメ、どれも異常無し。

A氏が部屋に入って、暫くして夜が明けていって、寮生が彷徨き始めた。その片手にはエナジードリンク。

やはり結果は変わらなかった。

ほら無いでしょ、とアズール氏の方を向く。



…あ、あれ？アズール氏？？


いつの間にやら部屋に居た全員が覗き込んで、目を見開いて固唾を呑んでいた。



「………ペンギンくん？」



え。



「Aさんのお兄さん、ですよね…」

「マ？？？」



ほらここ、とジェイド氏がモニターを指差す。

部屋のドアの前に、A氏そっくりな後ろ姿。
だけど身長は高くて、翻した外套で分かりにくいが体付きも男性とわかる。


彼は何事も無いように、ドアに手を掛けて入室して行く。



「「…………。」」



静寂を突破したのはずっと黙っていた監督生氏。



「……………フョードルさんがAちゃんを元の世界に連れてったんじゃ…」

「…何言ってんの小エビちゃん」

「だって、最初に来た時にフョードルさん言ってたじゃないですか。『凡て(すべて)が終わったら迎えに来ますから』って」



青ざめた監督生氏の話は筋が通っていて、現実味を帯びてきた。

A氏のお兄さんが言った『凡て(・・)』が終わったのだと考えれば、簡単な事だった。



「あの戦争(・・)に終止符が打たれたのは考えにくいですが、恐らくそうでしょう。……Aちゃんはヨコハマへ帰ったんです」

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