117話 ページ21
.
「うああああああん!!ぺんぎんちゃあああ!!」
「よしよし……ほら、大好きな蛸さんですよ、フロイドくん」
「A、あーんです」
現在昼休み、私たちは大食堂にて昼食を摂っている。
フロイドくんとジェイドくんは私から離れた瞬間に泣き出すので、彼らの餌は私が担当。
そうしていると私が食べる時間が無いので、フェーヂャが私の口に物を運んでくれる……と云うサイクルを取る事にした。
………………
………
「うわ、監督生どうしたんだゾ。顔にある全部の穴から水が出ているんだゾ」
「ウッヴッ……………新婚さんいらっしゃい…」
えっえっえっまってえっ
大食堂でお昼食べようとしたら推しカプが新婚夫婦してるとこに遭遇しちゃったんだけど。
完全に私得ですねありがとうございます貢がせてください。
「
「ぴゃ゚あ゚ここここここんぬつわ」
「挙動不審なんだゾ」
「じゃかぁしい」
「一緒に食べましょう?」
「ぴゃ゚い゚」
うひょおぁ………女神に手招きされちった…
断れる訳もなく、私はにやける頬を抑えながら(抑えきれてない)隣に座った。
「Aしゃ、あー」
「嗚呼、はい。どうぞ」
「A、口を」
「あー」
「ィン…トウトォイ…あれ、その稚魚って…」
暫く噛み締めるように夫婦(仮)の食べさせ合う様子を見ていた私だったが、水槽の中身に気付いてしまった。
コバルトブルーの小さいウツボだ。
色違いの目の色、左右で違う黒い毛の束…。
「こえみちゃだ」
「かんとくしぇいしゃん」
「ぎぇえ……そっくり兄弟なんだゾ…」
グリムと共にゲンナリしていると、Aちゃんが監督生さんも餌を与えてみますか?と差し出してきてくれた(可愛い)。
のだが、私は必死に首を横に振った。
私が差し出した瞬間指まで喰ってくるでしょ、この2匹。
「お二人共、お昼寝の時間です」
「えー?まだあしょびたぁい」
「ねるならAしゃんのだっこがいいでしゅ」
「おやおや、ではフェーヂャの抱っこは如何でしょうか?」
「やだぁ!」
ン゙ンンンッ……ママ大好きな3歳児じゃん…何それ可愛い…………
「そうしてみるとAが母親に見えますね」
「そうですか?なら、フェーヂャが父親ですね」
うっっっっっっっっっ(心肺停止)(死因:供給過多)
「……監督生が息してないんだゾ」
446人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑞稀 - 好きとしか言いようがないっすわ…監督生の言ってることに共感しか湧かないのは何なんすかね…神作ktkr(ありがとうございます) (7月21日 4時) (レス) @page38 id: 0ecff74da0 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - 双子の愛が素晴らしいなと思いました!双子と呪術廻戦のクロスオーバーが見たいです! (2021年3月27日 0時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
煨(ウズミビ)(プロフ) - → 私自身が片割れになった様な気持ちで読んでいたので余計…笑 何度でも云えますが、本当に素晴らしい作品でした。有難う御座います。 (2021年2月9日 1時) (レス) id: eaf0a1c543 (このIDを非表示/違反報告)
煨(ウズミビ)(プロフ) - 初めまして、つい先程一気読みさせて貰いました。私はtwstは余り詳しく無いのですが、読んでいて迚も楽しかったです。フェーヂャと片割れに関する監督生さんの語り等……所々笑いながら読めて面白かったです。又、自分が二次創作の中の伽羅と云うのが不思議な感覚でした (2021年2月9日 1時) (レス) id: eaf0a1c543 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - ミ゜ッ(死亡) (2021年1月11日 20時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年7月24日 0時