【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界へ飛ばされたようです《3》

98話 ページ2

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完全な暇日だ。

天気も良く、私はベッドで大の字になって昼寝をしていた。

そんな心地良い昼寝はフロイド先輩の足蹴りで扉が木っ端微塵になった破壊音によって目覚めを迎えたのだった。


水揚げされたマグロの如く飛び起きた私。
その姿を「小エビちゃんマグロみてぇ」とゲラゲラ笑われた。誰のせいだ、誰の。


部屋へ殴り込みに来たのはドア蹴破り犯のフロイド先輩だけではない。ジェイド先輩、アズール先輩、イデア先輩。

…………イデア先輩？



「何でホタルイカ先輩も着いて来てんの？」

「ﾋｯ…ぁ、えと、…か、………監督生氏にききt、聞きたいことあった所存ですハイ」

「おやおや、奇遇ですね。僕達も彼女に聞きたいことがあったのですよ」

「ﾋｷﾞｨｯｯ!?」



威圧のある190cm以上が左右に配置されれば、誰だって縮こまってしまう。ましてやイデア先輩のようにミジンコ並の耐久性ならば簡単に震え上がってしまうだろう。



「私に聞きたいこと？何ですか、先輩達」

「では先にイデアさんからどうぞ。僕達は長話になる予定なので」

「エッいや、あの」



アズール先輩の《長話》とは一体なんなんだ。また何か取引を持ちかけられるのか。



「失礼な。Aさんについて少々聞きたいことがあるだけですよ」



やべ、声出て…………Aちゃん？？？



「あ、せ、拙者も……」

「Aさんがどうかしたんですか？」

「知りたいことがありまして。聞いてくれませんか？」



○○○



「…で、Aさんの過去を聞きに皆さんは私に押しかけて来たってことですね」

「ダメ？」

「いえ。喜んで誠心誠意語らせて頂きますよ」

「監督生さんならそう言ってくださると思いましたよ」



私は元の世界でAちゃんの尊み講座〜にいさんといっしょ編〜を1時間×3時間コースを友人に向けて開いたことがある。その友人は見事兄妹愛に沼った。

自作プレゼンスライドと広辞苑並みのぶ厚さを誇る布教資料付きで解説した。



「ええと、まず何を聞きたいですか？」

「んー…じゃ、照れた時の話ってある？」

「ありますよ」

「あんの！？」


勿論だ。筋金入りのAちゃん担を舐めないで頂きたい。



「え、と。そっそれはどういうシチュ？」

「11巻の『露西亜(ロシアン)兄妹』ですね。照れたコマは159ページ3コマ目です」

「マジのガチ勢で草」

「それで？その話の内容は？」

「ふっふっふ。ええとですね、

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