71話 ページ23
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…私を守るためにこの世界に飛ばした…?
……男共を消す…………?
「ねぇ」
フロイドくんの間延びした声がラウンジ内に響いた。
「オレらとやり合うって言うの?…ペンギンちゃんの兄ちゃん」
「何も
否、何も
早めに
「待って下さい、フェーヂャ。彼等は何も悪くないのです。私のお友達ですから……!」
必死に弁明する。………だが無意味だ。
フェーヂャは私を見据えたまま、にっこりと笑った。
「嗚呼可哀想に。脅されているのでしょう…。大丈夫です、今ぼくが貴女に群がる卑しい男共を楽にして差し上げますから」
「そうじゃなくて、彼等は…!」
「うんうん、ドス君。私も手伝ってあげよう!」
………不味い。
「アズール、コイツら絞めていい?」
「…致し方ありません。少々出て行って貰いましょうか」
「かしこまりました」
「貴方達も待って下さい…!!」
この二人の異能は魔法なんかじゃ防げない。
特にフェーヂャの異能なんて、防御してもきっと無駄だ。一瞬の隙を突かれてしまえばもうおしまいなんだから。
ゴーゴリくんの異能だって、
「…そんなに泣かないでください。美しい瞳が腫れてしまいますよ」
「ならペンギンちゃんの兄ちゃんが離れればいいと思うんですけどー」
フロイドくん!!
火に油を注がないでください!!!
正に一触即発。バチバチとした火花が見える。
「Aは少しこのソファで座っていてください。直ぐに終わらせますので」
「当たっちゃったらヤバいから私の異能でくっ付けておくよ」
「……!!」
私の脚はゴーゴリくんの異能によって、両脚共固定されてしまった。彼のマントの中に両脚があるからだ。
オクタヴィネルの3人もマジカルペンを構えている。
────どうすればいい?
「…ッ待って、待って………ッ!
───兄さん!!!」
「!!」
「……ドス君?」
「「え?」」
…フェーヂャは歩みを止めた。
………チャンス…なのか…?
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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時