63話 ページ15
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「い、いい、いいいいついらしたんですか、妹様を迎えに来たのですか、うわああありがとうございますありがとうございます………」
「…………監督生さん、男体化をしたA・ドストエフスキーですよ。フェーヂャではありません」
「ひいい天下の石田●ボイスだ耳が溶ける……………………………………………………………………………え?」
「見た目だけ男体化してしまったようなのです」
「…………………Twitterでよく見るヤツだ…」
呆然とする監督生さん。
口から魂が見えるようだった。
rrrrrr
ポケットの中に入れた携帯が震えて着信を知らせる。
「…すみません、少々失礼しますね。……はい」
《…もしもし、A氏?》
電話の相手はイデアくんだった。
美しい低音が鼓膜を揺らす。
《あ、アズール氏が心配してオバブロしかけてて…。ボドゲ部の部室に来てくれる?》
「……オバブロ、とは何かは知りませんが、わかりました。今行きます」
《うん、よろしくね》
《通話終了》と画面をスライドさせる。
「すみません、用事が出来たので失礼します」
「ぁばばば………」
「監督生の事は放っておいて大丈夫っすからね」
「お疲れ様です」
「アズールくん」
「Aさん………!!身体の方は大丈夫ですか?!ジェイドとフロイドから聞いた時には居ても立っても居られなくなってしまって……!!」
ちらり、と彼の胸元に刺さっている魔法石が見えた。
いつもならば乳白色をした石が、墨に染まったように所々黒く変色していたのが確認できた。
「私は大丈夫ですよ。ボードゲームでもしましょうか」
「………貴女が大丈夫なら良いんですけど…」
目を伏せるアズールくん。
いつもなら私より背が高く、見上げる形になっていたが、今はフェーヂャと同じ身長。
幾分か低くなったアズールくんの頭を撫でる。
「イデアくん、オバブロとは」
「ん、簡単に言うと闇落ちバーサーカー。ストレスが溜まり続けたり魔法を使いすぎるとそうなるでござるよ」
魔力が暴走し、命を蝕む。
つまり、そういうことだった。
異能の暴走と置き換えると想像がつきやすい。
「───ささっ、新シリーズ揃えましたぞ」
「う、また運頼りのものですか……」
「あら。いいじゃありませんか。早速やりましょう」
私もなったことがあるのだから。
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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時