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62話 ページ14

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すれ違う人々からの視線が矢の如く突き刺さる。

それはそうだろう、話題の女子転校生が男になっているのだから。



「ペンギンちゃーん♡…………???」

「Aさん…………?何故男体化しているのですか?」



放課後に会ったリーチ兄弟には直ぐにバレ、説明をすると ちょっと絞めてくる と青筋を立ててその場を離れた。



「A先輩………!?何があったんですか、その身体は!?」

「リドルくん。少し授業にて事故がありまして。後、以前の話し方で良いですよ。」

「む………そうかい。ならば、そうさせてもらうよ。だが、その者の名前を教えておくれ。首をはねに行くからね」



さらっと物騒なことを言うリドルくんには心配をされた。私が拒否をすると、ケイトくんに聞きに行ってしまった。

絞められる上に首まではねられるなんて。



「おお、A。見ない内に成長したのう」

「親父殿。彼女は男体化したと聞きました」

「…………」

「若様!!!!気を確かに!!!!!!」



あの不憫な生徒はディアソムニアの方たちにも目を付けられてしまったようだ。

リリアさんもツノ太郎さんも目が笑っていなかった。彼の無事を神に祈るばかりだ。



「おや。エースくんとデュースくんじゃありませんか」

「A先輩……?何で男になってるんすか?」

「少々事故がありまして。まぁ、それは良いのです」

「何かあったら僕たちにも相談してくださいね」



よかった、彼の身に更に負荷がかかることは無さそうだ。



「そんで、そいつの名前教えてくれませんか?」

「先輩だろうがお礼参りにして来ますんで」



……………。



「…ん、あれ監督生じゃね?」

「何やら鬼の形相でこっちに来てるぞ…」



彼等の視線の先には此方へ走ってきている監督生さんがいた。



「石●彰の声がこっちから聞こえました!!●田彰は何処ですか!!!!」

「監督生?」

Привет(こんにちは)、監督生さん」

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああフョードル・ドストエフスキーだああああああああああああああああああああああああああああああ本物だあああああああああああああああああああああああああああああ」



監督生さんは私を見るやその場に倒れ込んだ。1年生の2人は彼女に白い目を送っている。

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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時

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