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50話 ページ2

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この学園は魔法学校だ。

魔法専門の学校ともなると、元いた世界には無い教科が山のようにある。


魔法史、実践魔法、魔法解析学、防衛魔法、召喚術、飛行術、魔法薬学、錬金術、古代呪文語、動物言語学、占星術。


興味を唆られる教科はいくつかある。

のだが、その内の一つ……動物言語学の今日の課題『自分が選んだ動物と会話をし、その様子をレポートにまとめる』を完了させる為に私は昼休みに中庭へ直行した。


私が選んだ動物は二種類。鼠と猫だ。

鼠はオンボロ寮でよく出没すると監督生さんに教えてもらい、鼠のレポートはもう終わっていたが残りの猫がなかなか見当たらなかった。


猫と言うと、この学園ではトレインさんの飼い猫のルチウスさんが思い立つ。

監督生さんに聞くと、昼休みは中庭の木陰でよく昼寝をしている、という情報を得ていた。


中庭の木陰を隈無く探すと、確かにルチウスさんが体を丸めてうたた寝をしている。

そのすぐ隣に私も腰を下ろした。



「すみません、お昼寝中申し訳ないです。ルチウスさん」



彼は人の言葉を理解しているようで、人語で話し掛けると反応してくれるから多少楽なのだ。

念の為に持ってきておいたツナ缶を開けて目の前に差し出す。



「………オ゙ア゙〜」



怠そうに目を開け、ルチウスさんは出されたツナ缶を貪った。



「そのツナ缶、お口に合いました?」

「オ゙ァ゙〜」

「ふふ、そうですか。トレインさんにも伝えておきますね」

「オ゙ア゙〜〜〜」



最初こそあまり話してはくれなかったが、今となっては彼も私に気を許しているようだ。



「ここ、とても寝心地が良さそうですね」

「オ゙アア、オ゙ア゙〜〜」

「おや。私もここで寝て良いのですか?」

「オ゙ア゙」



空になったツナ缶から目を背け、のそのそとルチウスさんは私の膝に乗る。



「ふふふ。小動物というのは愛らしいですね」



手入れが行き届いている柔らかい毛並みを撫でると、お腹を見せてくれた。



「オ゙アア」



しっぽもスリスリと手に擦り寄ってくる。
トレインさん曰く、ここまで懐かれている者は初めて見たらしい。


元の世界に帰った時、フェーヂャに猫を飼っていいか聞いてみようとも思ったが、戻ってしまえば多忙であまり構ってあげられなくなる。

暇なこの世界ではめいっぱい愛でよう。そう思ったのだった。

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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時

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