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67話 ページ19

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「ハハハーハハ!ドスくん、()い情報を手に入れた様だね!!」

「ええ。親切な少年たちが教えてくださりました」



Aの後輩だと云う二人の少年と喋る猫のような生き物が走り去るのを見届けると、散策をしていたゴーゴリくんが姿を現した。



「彼女はイグニハイド寮、と云う所でイデア、と云う人と共に生活しているようです」

「そうなのだね!………怒ってるのかい?」

「いいえ、()だ」

「どうやらこの世界は魔法が存在するらしいよ!ホウキで空を飛んでる生徒もいたよ!」



魔法、か。

真逆この異世界にそんな物が存在するとは予想外だ。飛ばした異能力者には平行世界(パラレルワールド)に行かせるように命じたはずなのだが。

彼には少しお仕置が必要なようだ。



「Aは見付けました?」

「見付けたとも!Aちゃんは海の喫茶処(カッフェ)で高身長の男二人に挟まれていた!」

「………」

「嗚呼でも、もう授業に出てしまっているようだよ!」

「………………そうですか」

「やっぱりドス君、怒っているね?」

「さぁ、どうでしょう」



…………高身長の男、二人。
可哀想に、Aは打つ手もなく虐げられていたのでしょうか。



「どうする?Aちゃんの(クラス)も判明済みだよ。乗り込むかい?」

「………いいえ。大事にしては後々面倒ですから。放課後を待って、迎えに行きましょう」

「ハハハーハ!了解!」









「………このキノコ料理も美味しいですね。さすがジェイドくんです」

「恐縮です」



昼休み、私はモストロ・ラウンジのVIPルームにて、ジェイドくんの開発したキノコ料理を食べていた。

キノコピザにマッシュルームのバターソテー。
とても美味しい。



「うぇ〜。ジェイドぉ、ペンギンちゃんにこれ以上キノコ食べさせないでよ」



隣に密着しているフロイドくんは私に寄りかかりながら眉に皺を寄せる。



「おやおや。善処します」

「ぜってぇ思ってねぇやつじゃん。…あ、そうだぁ♡オレも新しいメニュー開発したんだぁ。放課後ラウンジの方に来てくんね?」

「ええ、いいですよ」

「やったー♡♡♡」









「では、放課後に "海の喫茶処(カッフェ)" へ連れていってください」

「分かったよドス君!」



さぁ、ぼくの姫君に逢いに行きましょうか。

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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時

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