【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界に飛ばされたようです

32話 ページ33

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「…………ええと、つまり私の世界は貴方の世界でアニメや漫画になっている、ということですか？」

「そうです！！」



一見理解したようだが、未だに私は頭を抱えていた。



「てことは、A氏二次元キャラじゃん……」

「いやほんとそれなですよ。画面越しでしか会えなかったのにまさか対面出来てお話できるとは思いにもよらなかったです」



どうやら彼女…監督生さんは、私とフェーヂャが好きなキャラクターだったようで、

イデアくんの「どれぐらい好きなの？」という質問には「それ言ったら軽く1時間は話せますが」と返していた。



「自分が住んでいた世界が創作されたものだったとは思いませんでした」

「A氏受け入れるの早すぎでは……？」

「この世界が何でもありなもので」



彼女が言っていたことは本当なのか、と思ったが、私とフェーヂャ間での秘密もペラペラと話していたことにより、信じざるを得なかった。



「いやぁ、フョードルが軍警に捕まってもAちゃ……さんが行方不明で出て来なかった理由がわかりましたわ」

「……………………………は、、」

「え？」



フョードルが軍警に。
つまりは、『共喰い』は敗れてしまったのか。



「っ、」

「………あ。でも、彼は態と捕まったようなので安心してくださいね」

「…………………そうですか」



態と、捕まった。
彼のことだ。何か策があるのだろう。

そう言い聞かせて心を落ち着かせた。



「あぁ………兄弟愛尊い………」

「監督生氏とは美味い飯が食えそうですな」

「まじオタク楽しすぎてやばたにえんです」



フェーヂャは今頃どうしてるか。
軍警から酷い目には遭っていないだろうか。

指をガジガジと齧る。



「…監督生さん。フェーヂャのその後の話を聞かせて貰えますか？」

「は、はい。ムルソーっていう収容所に収監されて、同じく捕まった太宰さんと情報交換をしている所まで読みました」



あの太宰くんも捕まったのか。

しかもムルソーは存在自体が国家機密。近付くことも出来ない。



……………あ、そうか。



「世界一安全な隠れ家…………」



─────なんだ、心配しましたよ。フェーヂャ。



「情報提供ありがとうございます。監督生さん」

「ｱﾟｯ、いっいえ、とんでもないです！！」

「…そうだ、イデアくん。ボードゲーム部の活動場所を知りたいのですが」

「あぁ、それ拙者もいる部活だから着いてくるよろしっすわ」

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