【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界に飛ばされたようです

22話 ページ23

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オレは朝っぱらからイシダイ先生に呼び出しをくらった。レポートが未提出なのバレたらしい。

めんどくせぇしバックれてやろうかと思ったけど、ジェイドのクラスは今日が提出日らしくて、


「ジェイドと一緒ならいいか」


って軽い気持ちでついて行った。
……すぐ後悔することになんだけど。



「GoodBoy、リーチ兄！お前のレポートはいつも見事だが、今回は非の打ち所が無い！」

「恐縮です」



それは今回の実験がキノコに関するものだからだよ、イシダイ先生。あのジェイドがキノコについて手を抜く訳がない。

そんなことも露知らずにイシダイ先生はジェイドを褒めまくる。



「………それに比べてリーチ弟。お前はいつになったら提出期限を守るんだ？」



………そもそもオレらに兄も弟もないんだけど。

イライラしてきたオレはうるさいお説教を適当に聞き流した。



はーめんど。そのままバックれてりゃ良かった。

そう思って舌打ちを打ち、ジェイドに愚痴りながらその帰り道を歩いてたときの事だった。



「………おや、あれは…」

「ん？何？」



ジェイドが歩くのをやめて何かを見つめていた。
目線の先には、ナンヨウハギ先輩。その後ろをくっ付くように誰かが歩いているのが見える。

見えたって言っても後ろ姿だけで、黒いコートの中に白い制服みたいなのを着ていて、寒いとこから来たんだなって思った。

そのままナンヨウハギ先輩と白黒の子は、学園長室ん中に入ってった。



「転校生でしょうか」

「………どーだろ」



さっきまでのイライラがどっかに消えて行くのを感じた。



「…ねぇジェイドぉ」

「フフ。思ってることは同じようですね」



昼休みに白黒の子を見に行こう。



「……あ、小エビちゃんだ。小エビちゃーん！」

「ひぎゃあ！！！」



小エビちゃんを驚かしても怖がるだけでいつもと同じ反応。もう飽きた。

……そうだ、あの白黒の子にやったらどんな反応するんだろ。

オレの中で興味がぐんぐん湧いてきた。


楽しみだなぁ。

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