【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界に飛ばされたようです

17話 ページ18

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「あ、そ〜だ。ペンギンちゃん、アズールにも見せに行こーぜジェイド！」

「それは名案ですね」

「あら」

「ｴｯｯｯｯｯ？？？？？」




私は誰かに見せに連れ去られるらしい。
抵抗してもきっと無駄だろう。
ゴーゴリくん(184cm)よりずっと大きいサイズだ。

私の意見など聞かずに、フロイドくんは私の身体を担ぎ始めた。



「あ…う……A氏…」

「暗くなる頃には部屋に帰りますよ」

「そこは問題じゃないんだけど……」


「………なぁに？ホタルイカ先輩文句あんの？」

「ｲｴ､ﾅｲﾃﾞｽ」



おお、怖い怖い。

イデアくんは圧に負けて更に小さくなった。

そしてそのまま私は大人しく拉致された。



「ペンギンちゃん、軽すぎじゃね？ちゃんと食べなきゃダメだよ」

「食べようとしたら連れ去られてしまいまして」

「それは失礼しました。モストロ・ラウンジの方で何かお作りしますね」



彼らの腕のリボンとベストを見ると、イグニハイドのシアンとは別の色だった。他の6つの寮の何処の寮生なのだろう。

すれ違う生徒の視線を奪いながら、鏡へと入っていった私たち。



「………ここは…」

「オクタヴィネル寮へようこそぉ、ペンギンちゃん」

「アズールは恐らくVIPルームにいると思いますよ」



海の中をモチーフにした外観。

骸骨が並んで冥界を彷彿とさせるうちの寮とはまた違って斬新だ。



海の魔女の慈悲深い精神に基づく寮………だったか。

この2人からは慈悲と言うより、 "ポートマフィア" を感じたのだけど。


ズカズカとレストランのような所を抜けた先に部屋があった。その部屋のドアをフロイドくんは勢いよく蹴り破った。



「うわっ！！何をするんだフロイ………失礼、お客様でしたか」

「いえ、拉致されただけです」

「アズールぅ、この子が噂の転校生ちゃんだよ！」



転校生でもないのですがそれは。


部屋の中にいたメガネの男はズレたブリッジを上げ、私を見た途端に口調を変えた。



「あぁ、貴女が噂の。どうぞこちらへ座ってください。フロイド、降ろしなさい」

「はぁ〜い」

「……失礼します」

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