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side康二


彩ちゃんは俺が物心着いた時からいた
幼なじみっていうジャンルのお姉ちゃん。

昔から小柄やったなあ。
優しくて面白くて
でも可愛らしいそんな女の子やった。

ずっと一緒におった。
彩ちゃんが小四になった頃までは。


気づいたら彩ちゃんは俺の前から
姿を消した。

ママになんで?って泣きながら
聞いても詳しくは知らんって
はぐらかされた。

大きくなってから理由聞いても
やっぱり俺の大好きな姉ちゃんに
変わりない。


それが上京したら
昔と変わらん姿でおるんやもん。

あまりに変わらなすぎて、
それこそ他人の空似思ったわ笑
でも彩ちゃんやった。
そして、彩ちゃんもすぐ俺に
気づいてくれた。

むしろ俺を抱きしめながら
泣いてくれた。
昔から変わってない。
人のことばっかりの人。


ねえ彩ちゃん。


彩ちゃんは今幸せ?
俺から見たらなんも幸せじゃないねん。
でも、俺が幸せにしようなんて思わんねん。
だって、彩ちゃんは俺の姉ちゃんだから。


昔言ってくれたよね。
覚えてるんかな。


『わたし、こうじのことまもれるつよいおねえちゃんになる!』


その時の彩ちゃんの顔、
すごく幸せそうだった。

だから彩ちゃん、
お願いだから、幸せになろうね。

俺、彩ちゃんの弟として
ずっと大事にしてくから、

彩ちゃん、
次に幸せ?って聞いたら

幸せだよ!

って言ってほしい。

いつも見せてくれる
張り付いた笑顔じゃない笑顔、
俺にみせてくれ姉ちゃん。

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作者名:SNOWSNOW | 作成日時:2019年9月12日 0時

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