小湊春市 × 秘密 ページ8
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「Aちゃん、また練習見に来てくれたの？」
「うん、春ちゃん頑張ってね」
フェンス越しに照れて頬をほんのり赤く染めながら私の彼氏である春ちゃんこと小湊春市が声を掛けてくれる。
春ちゃんとは幼馴染みで、私が１つ年上。昔から野球をしている姿を一番近くで見ていた。
でも、本当は私が見ているのは春ちゃんじゃない。
「春市、行くよ」
「待ってよ兄貴」
同じく幼馴染みで１つ上の亮ちゃんこと小湊亮介。私は昔から彼のことが好きだった。亮ちゃんには何度もフラれてる。けど、本当はまだ、亮ちゃんのことを想っている。これは春ちゃんには秘密の話。
「…お待たせ、駅まで送るよ」
練習が終わった後、春ちゃんが駅まで送ってくれる。これも今となっては日課のようなものになってる。
春ちゃんはそっと手を差し出してくれて、手を重ねると優しく、それでいてしっかりと手を握ってくれる。
私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれたり、時々此方を見て笑ってくれたり。そして駅につくとちゅっと唇を寄せてくれる。
そんな彼に私は亮ちゃんの姿を重ねている。悪い女なのだ。
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僕には１つ上の幼馴染みの彼女がいます。
小さい頃からずっと一緒で、気付けば好きになっていて、ずっと側で見てた。
だから本当は彼女が僕のことなんて見てないってこともちゃんと知ってる。
練習中も、彼女が目で追ってるのは僕の兄貴。優しく笑ってくれる顔も、本当は僕の中にある兄貴の面影に向けられてるっていうこともちゃんと知ってる。
それでも彼女が側に居てくれるならそれで良い。僕は兄貴の代わりでも構わない。
寧ろ僕のこと、本当に兄貴だと思い込んでくれたらいいのに…なんて、これは彼女には秘密の話。
彼女の本当の気持ちに気付きながら、それを利用する僕は悪い男なのだ。
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美憂春(プロフ) - いえ！これからも楽しみにしてますね！ヽ(*´∀｀)ノ (2017年1月22日 23時) (
レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました！また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー！！ヽ(*´∀｀)ノ 私、全部好きです！！(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます！亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー！！ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧ笑 にやにやしちゃいました！笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げび | 作成日時：2016年10月4日 0時
