成宮鳴 × ワガママ ページ7
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私は今、稲城実業野球部寮の彼氏である成宮鳴の部屋の2段ベットの上、いつも鳴が寝ている場所で、鳴の足の間に座っている。鳴はというと私のお腹の辺りに手を回して、頭を肩に置いている状態だ。
「ちょっとだけ」と言う鳴に付き合って部屋を訪れ、この態勢になったまでは良かったけれど、いつしか鳴が規則正しい寝息を立て始めたお陰で私は微動だに出来ない。
大会が近く、普段にも増して練習漬けの日々を過ごしている彼に少しでも休んで貰えたら、と思いながらも暇なのでスマホで友達にラインを返していると首もとに柔らかい感触がしてビクッと肩を上げる。
短く名前だけを呼べば、くあっと欠伸をした鳴が「構ってくれなきゃ痕つけるよ」と気だるそうに言ってくる。
「構ってって……鳴が寝てるから」
「寝てても頭撫でてくれるとか、手握ってくれるとか、色々あるじゃん」
「ちょっと意味が分からないんだけど……」
「てゆーか！！まだスマホ触ってんの！？信じらんない！」
呆れて溜め息を吐いていると手に持ったままになっていたスマホを鳴に取り上げられる。鳴のワガママはいつものことで、始まると長い。「大体さー」と色々と文句を言う鳴の言葉を適当に聞き流す。
「ねー、A」
「なに、…んっ」
そんな中、不意に名前を呼ばれて振り向くと唇を塞がれる。離れた隙に名前を呼ぶも無視されて再び角度を変えて、今度は深く繋がる。
「っ…はぁ、鳴…？」
解放された唇から息を吸って呼吸を整えながらもう一度名前を呼んでみるとドサッと押し倒される。
「A、今日泊まってかない？」
「泊まれるわけないでしょ。」
「バレなきゃ大丈夫だって」
そう言いながら首筋に唇を寄せる鳴。
「鳴！ダメだって言ってるでしょ」
まるで飼い犬を叱ってるようだと自分でも思ったけれどバシッと頭を叩いてそう言えば「ちぇー」と唇を尖らせながら後頭部を擦る。
大変なのはこの後、一度拗ねた鳴は口を利いてくれなくなる。何度名前を呼んでもつーんと顔を背けて無視するのだ。いつものことだけど駄々をこねる子供のよう。
「…わかった、じゃあ甲子園決まったらね」
渋々そう言うと目を輝かせて「約束だかんね！！」と嬉しそうに言う。
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「やられた…」
漸く鳴から解放されて、家まで送ってもらって鏡を見ると首筋にしっかりと痕が残っていて溜め息が出る。次の日「痕つけたから約束は無し」と言えばまたしつこいワガママ攻撃が始まった。
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美憂春(プロフ) - いえ！これからも楽しみにしてますね！ヽ(*´∀｀)ノ (2017年1月22日 23時) (
レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました！また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー！！ヽ(*´∀｀)ノ 私、全部好きです！！(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます！亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー！！ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧ笑 にやにやしちゃいました！笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げび | 作成日時：2016年10月4日 0時
