伊佐敷純 × スカート ページ5
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「あ〜!!やばい!!キュンキュンする!!」
「だろ?絶対A気に入ると思った」
私と純との関係は少女漫画仲間から始まった。
彼氏彼女となった今でもお互いオススメの漫画を持ち寄ったり、新刊を貸しあったり…といったことをしている。
今日は私にはオススメだという漫画を借りて帰るのに、一先ず純の部屋で少し読ませて貰ったところ、それがもうドツボにハマってしまって一気に読み干してしまった。
「もう無理…胸がいっぱい」
満足感一杯の私はボフッと純のベットに仰向けに寝転がる。
「おい、パンツ見えんぞ」
「やだー純の変態ー。ちゃんと見えても良いように穿いてるもん」
「いや、そういう問題じゃねーだろ」
そう言う純はベットの端に腰を掛けて布団をバサッと頭まで被せてくる。
「ちょ、純!暗い!!苦しい!!暑い!!」
布団を押さえられて、中から押し返すけれどすぐに無駄だと分かって力を抜く。
「……大体よぉ、スカート、短すぎねぇ?」
「え、何、お父さん?」
「うるせぇ!男はよ、パンツが見えなくったって……その……」
ボソボソとバツが悪そうに話す声。顔は見えないけれど、どんな顔で言ってるのか簡単に想像出来る。
「……もしかして、そそられちゃった?」
「なっ…!!ちげーよ!!」
「えー!それは彼女としてショックなんだけど……」
純の布団を押さえる手の力が弱まってきたのでひょいっと顔を出すと純は真っ赤な顔をして口を尖らせていた。
「俺が言いてぇのはよ……」
「他のヤツには見せんなってこと」
「他の男には見せんなってこと……でしょ?」
純の声に被せて言ってやると驚いて目を見張った後、「ほんとに分かってんのかよ」と鼻で笑われる。
「もちろん。純のことなら何でも分かるから」
上体を起こして純の首に腕を絡める。「純だって、私のこと何でも分かってるでしょ?」と微笑めば「ったりめーだろ」と額をコツンと合わせてくる。
そのまま少し見つめあって、どちらからともなく唇を寄せる。何度しても慣れないのか純は照れ臭そうに後ろ髪を掻いていた。
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美憂春(プロフ) - いえ!これからも楽しみにしてますね!ヽ(*´∀`)ノ (2017年1月22日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました!また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー!!ヽ(*´∀`)ノ 私、全部好きです!!(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます!亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー!!キャ───(*ノдノ)───ァ笑 にやにやしちゃいました!笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:げび | 作成日時:2016年10月4日 0時