Christmas story.Part2 ページ40
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◇降谷暁 × ホワイトクリスマス
「暁!見て!雪!!ホワイトクリスマスだ!!」
デートの途中、建物から屋外に出ると丁度雪がちらついていて。
クリスマスという特別な日に見る雪は、普段よりも特別な物に見えて興奮している私と対照的に「ホワイトクリスマス?」と隣で首を傾げる暁。
「クリスマスに雪が降るとね、ホワイトクリスマスって言うんだよ。私初めて見た」
「クリスマスは雪降るでしょ?12月だし」
「そっか、暁は北海道出身だから珍しく無いよね」
暁があまりにも当たり前だと言わんばかりに言うので、自分で納得してそう呟いていると後ろからぎゅっと抱き締められる。
「暁?どうかした?」
「そんなに雪、好き?」
「うん、好きだよ。なんか特別な気分になるし」
「それじゃあ将来は北海道に住もう。そしたら毎日でも見れるから」
「え、それって……」
まるでプロポーズの様な、将来の約束を言われて顔が熱くなる。腕の中でなんとか顔を上げると、いつも通り涼しい顔をした暁と目があった。
「僕はずっと、Aと一緒に居たいから。何か変だった?」
「ううん、嬉しい。でも…暁と一緒なら、雪が見れなくてもどこでも大丈夫」
「僕だって」
くるっと体を回して暁と向かい合う。ゆっくりと踵を上げると、私の身長に合わせて腰を折ってくれる暁と、唇を重ねた。
◇小湊亮介 × ピアス
「…似合ってるじゃん」
亮介からのクリスマスプレゼントはいつだか見ていた雑誌に載っていて、ぼそっと「可愛い」と呟いたピアスだった。
そんな些細なことを覚えていてくれて、さらっとプレゼントしてくれる亮介は本当に格好いいし、そういうところも大好きだ。
「喜んで貰えて良かった」
「ありがとう、大切にするね」
「うん、そうして」
すっと亮介の手が耳元に伸びてきて、ちゃらと飾りが擦れた音がしたかと思うと、今度はピアスごと耳朶を啄まれる。
「ん……亮介……っ?」
ぬるっと生温い感触と、くちゃっという水音が耳を支配する。
ただ、耳を舐められてるだけなのに、全身を支配されている気持ちになって、ぎゅうっと亮介の腕を握るとやっと解放される耳。
「……可愛くて、食べたくなっちゃった」
私の反応を見てくすりと薄く笑みを浮かべた亮介がぺろりと舌なめずりする。色っぽい仕草に心臓が跳ねる。
「悪いけど、拒否権は無いから……いただきます」
返事をする間も与えられず、噛みつくように唇を塞がれた。
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美憂春(プロフ) - いえ!これからも楽しみにしてますね!ヽ(*´∀`)ノ (2017年1月22日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました!また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー!!ヽ(*´∀`)ノ 私、全部好きです!!(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます!亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー!!キャ───(*ノдノ)───ァ笑 にやにやしちゃいました!笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:げび | 作成日時:2016年10月4日 0時