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瀬戸拓馬 × ポジション ページ34

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「何ニヤニヤしてるんですか?」


「えっ、嘘、ニヤついてる?」


シートノックを受けている選手達を、グラウンドの端から見守っていると、隣にやってきた瀬戸くんに声をかけられる。


指摘を受けて慌てて自分の頬をぺたぺたと触って見たけれど、ニヤついてたかなんて分からないし「何してるんですか」と笑われてしまった。


「…で、結局何見てたんですか?」


「春っち見てたの」


素直に自分が今見ていたものを伝えると一瞬驚いたのか目を見張った瀬戸くんが「へぇ…」と小さく呟いた。


「A先輩って小湊先輩のこと好きなんだ」


「え!?違う違う!!あ、いや好きだけど…そういうのじゃなくて」


突然の言葉にブンブンと顔の前で手を振って否定する。


「はは、逆に怪しい」


「違うの、そういうのじゃなくて…プレー見てたら亮さんに似てるけど似てないなぁって思って。」


「亮さんって…小湊先輩のお兄さん?」


「そ!体型とか仕草とかそっくりなんだけど……あ、ほら今の送球は亮さんにそっくり。でも捕球はまだ春っちのほうが甘かった!…って、わかんないよね。ごめん」


疑問符を頭に浮かべているであろう彼にそう説明するも恐らく伝わってないだろう。


苦笑いを浮かべて謝ると正直に「全く分からないですね」と言われてしまった。


「A先輩が言ってることは分からないですけど…なんか、妬けちゃうな」


「え?やける?」


「はい。俺もポジションはセカンドですし。A先輩に認められてるお二人が羨ましいです。それと…」


「それと?」


小さく首を傾げて、彼の次の言葉を待つ。彼はニッと笑みを浮かべると私の目を見つめる。


「俺、A先輩のこと良いなって思ってるんで。そういう意味でも負けらんねぇなって。」


一瞬、何を言われたのか理解が出来ず、ぽかんと口を開けたまま固まる。そんな私を他所に瀬戸くんは楽しそうに笑った。


「これでA先輩の彼氏候補にベンチ入り出来ましたかね?

俺、A先輩の横っていうポジションも、セカンドっていうポジションも絶対獲って見せます。」


そう力強く私に告げた瀬戸くんは「それじゃ、練習戻らないと」と走り去って行ってしまった。


突然の言葉を未だに上手く飲み込めずにいた私だけれども、この瞬間から瀬戸拓馬という人間を強く意識するようになったのは間違いない。

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美憂春(プロフ) - いえ!これからも楽しみにしてますね!ヽ(*´∀`)ノ (2017年1月22日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました!また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー!!ヽ(*´∀`)ノ 私、全部好きです!!(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます!亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー!!キャ───(*ノдノ)───ァ笑 にやにやしちゃいました!笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:げび | 作成日時:2016年10月4日 0時

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