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真田俊平 × ファーストキス ページ4

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「先輩!…A先輩!!」


練習が終わってから黙々と片付けをしていると、今、一番会いたくない後輩に後ろから声を掛けられて、振り向くことはせず渋々「何?」とだけ聞き返す。


「なんか今日、俺のこと避けてません?」


彼の言うとおり、今日は朝からずっと意図的に避けてる。避けてるけれども「はい、その通りです」と頷くわけにもいかず、返事はせずに片付けを進める。


「もしかして……昨日、いきなりキスしたこと怒ってるんすか?」


その避けている理由というのが、そのキスのことだ。昨日も遅くまで皆の練習に付き合った後、家まで送るという真田くんに甘えた結果、何故か、別れ際に唇を奪われたのだ。


「……怒ってない」


「怒ってないんなら、こっち向いてくださいよ」


ふぅ、と1つ息を吐いてからゆっくりと振り向くと彼は安堵した様子で後ろ髪を掻いていた。


「良かった…嫌われたのかと思った」


「1つ聞いて良い?真田くんはさ、誰とでも…好きじゃない子とでもそういうことするの?」


こうなった以上、昨日のキスについてハッキリさせておこうと思った私は素直な疑問をぶつける。なんて返事が返って来るのかとドキドキして待っていると、なんとも間抜けな顔で彼が言う。


「……あれ、もしかして俺、A先輩のこと好きだって言ってませんでした?」


「……え?」


「はは、マジでか。」


「ちょ、ちょっと待って…」


「待てねぇよ……嫌なら拒否してください」


状況を飲み込めずにいる私に考える間を与えずに、彼はニカッと笑顔を浮かべたかと思うと一変、真剣な眼差しを此方に向ける。


「A先輩、好きです」


そう言った真田くんの顔がゆっくりと近付いてくるので、私は目を閉じて彼に身を委ねた。いつの間にか腰に回された手から、繋がる唇から、伝わる温度が心地好い。


「……拒否しないってことは、両思いってことで良いっすよね?」


「乙女のファーストキス奪ったんだから責任とってもらわないと。」


「ははっ、何それ激アツ」

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美憂春(プロフ) - いえ!これからも楽しみにしてますね!ヽ(*´∀`)ノ (2017年1月22日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました!また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー!!ヽ(*´∀`)ノ 私、全部好きです!!(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます!亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー!!キャ───(*ノдノ)───ァ笑 にやにやしちゃいました!笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:げび | 作成日時:2016年10月4日 0時

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