検索窓
今日:22 hit、昨日:4 hit、合計:125,750 hit

多田野樹 × アイドル ページ30

-



「樹くーん……もう良い?」


「まだです!次はこっちお願いします」


ハロウィンに「今年こそは仮装をしたい!」と事前に伝えていると「それじゃあ用意しておきます」と言われて訪れたハロウィン当日。


用意しておくと言われたので悪いなと思いつつも自分では何も用意せずに居ると、樹が何種類ものコスチュームを用意してくれていて。


ナースにミニスカポリス、魔女にメイド服……と色々を着せ替え人形の様に着替えさせられてはお披露目して、それを写真に収める樹。


「まだあんの?」と聞けば「これで最後ですから!」とコスチューム一式を渡されて、違う部屋で着替えてからまた樹の前に顔を出す。


「樹、これは……」


「あー!Aさんやっぱり似合いますね!良いです。完璧です。」


最後に渡された衣装は樹の大好きな某アイドルグループを真似たような衣装で。


ああ、これは完全に彼の趣味にハメられた。と思いながらも「ちょっと回ってみて貰ってもいいですか」という樹の要望に応えてくるりと身体を回す。


「…最高です。Aさん」


「それは良かったです、樹さん」


色々とポーズをお願いされて、もうここまで来たらどうにでもなれと言われる通りに一通りこなした後、満足したのか笑顔を浮かべてそう呟く樹。


「樹は本当に、好きだね」


「はい、好きですよ。…って、A●B48のことですか?それとも……Aさんのことですか?」


呆れて呟いた声に良い返事を返してくれる樹。かと思えば急に真剣な目をして私の目を覗き込む。そのギャップに大きく跳ね上がった心臓を抑えながら「ど、どっちも…」と答えることしかできなかった。


「もちろんA●Bも大好きです。でも、もしAさんかどっちか選べって言われたら……うーん、少し悩みますけど」


「そこは即答してくれないんだ?」


「はは、でもやっぱり、俺はAさんを選びます」


真っ直ぐ私の顔を見据えてそう言う樹にだんだんと全身が熱を帯びていくのが自分でも分かった。


「俺の中でのセンターはやっぱりAさんしか居ないんで」


そっと私の右頬に左手を添え、「キス、しても良いですか」と甘い声で囁く樹。


「いちいち、聞かなくて良いから」


そう呟いて目を閉じると啄む様なキスが降ってきた。

滝川・クリス・優 × 月→←轟雷市 × 悪魔と天使



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (120 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
211人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美憂春(プロフ) - いえ!これからも楽しみにしてますね!ヽ(*´∀`)ノ (2017年1月22日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました!また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー!!ヽ(*´∀`)ノ 私、全部好きです!!(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます!亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー!!キャ───(*ノдノ)───ァ笑 にやにやしちゃいました!笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:げび | 作成日時:2016年10月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。