東条秀明 × 流星群 ページ26
-
「うわ〜綺麗！！こんなの初めて見た！！」
「俺も。でも一度見てみたいと思ってたんだよね」
今日は何年かに一度しか見れないという流星群が、それほど遅い時間でもない時間に日本で見ることが出来るということで、秀明と一緒に夜空を見上げていた。
このまま１つくらい落ちてくるんじゃないかって思える程無数の流れ星に二人で感激の声を上げる。
「秀明、お願いしようよ」
「これだけあったらお願いし放題だね」
ニッと隣に立つ秀明に笑い掛けてから二人で両手の平を合わせて目を瞑る。
(秀明と、ずっと一緒に居れますように)
心の中で３回、そう唱えてからゆっくりと目を開ける。私よりも少し、長い間目を瞑っていた秀明も目を開けたのを確認してから声を掛ける。
「ねぇ、秀明は何をお願いしたの？」
「Aは？何をお願いしたの？」
「私の質問の方が先だった！秀明が教えてくれたら私も教える。」
そう言うと、困ったように息を吐いた秀明が「俺はね…」と星を見つめて話始める。
「ももクロのライブにいけますよーにって。」
「なんとまあ、秀明らしい……」
「ま、どうせ練習あるだろうから、諦めてるけどね。
だから、本当の願いはもう１つの方。」
「え！？秀明２つもお願いしたの？欲張りだな〜」
驚いて秀明の顔を見上げると同じように私の方を向いた秀明はニッと笑って「だってこれだけ流れてるんだから１つじゃ勿体無いじゃん」と言う。
「で、そのもう１つのお願いって？」
「……Aと、ずっと一緒に居れますようにってお願いしたよ」
秀明の言葉を聞いて、私は目を見張る。少し照れ臭そうに笑いながら「次はAの番」と聞いてくる。
「私も……秀明と、ずっと一緒に居れますようにってお願いした……」
「え、本当に？」
コクンと一度頷くと優しく腕を引かれてそのままぎゅっと抱き締められる。
「はは、まさか同じお願い事するなんて」
「本当だね。でも、良かった。
そのお願い事ならお星さまじゃなくて私が叶えてあげられる」
「俺だって、Aの願い、叶えてあげられるよ？」
コツンと額を合わせて笑い合う。
「秀明、ずっと一緒に居てね？」
「もちろん。Aも、ずっと一緒に居てくれる？」
「当たり前でしょ」
そのままゆっくりと、引き寄せられるように唇を重ねた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美憂春(プロフ) - いえ！これからも楽しみにしてますね！ヽ(*´∀｀)ノ (2017年1月22日 23時) (
レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただき、更には全部好きとまで言っていただき本当に嬉しいです。美憂春さんのコメントにいつも支えられてました。本当にありがとうございました！また別の作品も宜しくお願いします。 (2017年1月22日 23時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 御幸、狙い打ちだー！！ヽ(*´∀｀)ノ 私、全部好きです！！(o´艸`) (2017年1月22日 21時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
げび(プロフ) - 美憂春さん» またまたコメントありがとうございます！亮さんはどんな話にも対応できるのでいつも助かってます(笑)私も自分で書きながらニヤニヤしちゃいました (2017年1月17日 9時) (レス) id: f7438c8014 (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 亮さん、おっとなー！！ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧ笑 にやにやしちゃいました！笑 (2017年1月16日 23時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：げび | 作成日時：2016年10月4日 0時
