気づいてください早乙女さん

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_____私の体内には、毒が流れています。_____


しのぶさんが言った。


『えっ…な、何故ですか？』


毒が流れてるってことは、まさか最終手段で鬼に喰われるの？


し「私が鬼の首を斬れないのは、早乙女さんも分かっていますよね。」


確かに斬れないけど、殺せるなら斬るのと同じでは？


し「上弦は今夜も沢山の人を喰うのでしょう。そして力をつける。その上弦に私が勝てると思いますか？」


それは


『それは、毒を体内に吸収させればいいじゃないですか。』


そう言うと、しのぶさんは悲しそうに笑う。


し「ええ、そうですね。でも、上弦にはその毒が敵いません。なので今、鬼の動きが大きくなったところで殺すのです。」


…いいなぁ。


しのぶさんは色々な人を守ることができる。


俺もそれくらい力があればしのぶさんは死なない。


だって俺が護るから。


いいや、弱くてもいい。


勇気がなくたっていい。


しのぶさんは俺が死なせない。

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