３２話 食べてもらうのは… ページ34
私が生徒会長として
少しスピーチした
ダルい終業式を終えて、
ついに並中に夏休みがやってきた。
「ふふ…沢田たち、喜んでくれるかな？」
ご機嫌な私は
現在クッキーやケーキなどを作っている。
実は昨日、やっとテストの補習地獄から
解放された沢田から電話があって
今日にでも遊びに来てと、言われたのだ。
「よしっ！みんなで食べるなら
これくらいあった方がいいよね？」
フルーツたっぷりのタルトや
甘さ控えめのクリームを乗せた
ビターチョコケーキをワンホール、
そしてたくさん作ったさまざまな形のクッキー。
それらを２つのバスケットにつめて、
うきうきと私は家を出た。
うちには両親がめったに帰って来ないから
いくら料理が上手く作れるようになっても
あまり食べてもらう機会がない。
だから──…
「人に食べてもらうのって嬉しいな…」
バスケットは重いけど、
自然と私の足取りは軽かった。
そして、沢田の家に向かっている途中……
「ヘイ彼女♪チョー可愛いね！
これからオレと遊びに行かない？」
きたよ……お決まりのチャラいナンパ男。
女の子口説く暇があるなら
その辺の草でもむしってろ！
「ごめんなさい。
友達の家に行く途中なんです」
「えーっ！そんな予定
キャンセルすればイイじゃーん？」
イイわけないだろっ！！
何故お前の都合で私の予定が潰されるんだ！？
「無理です。
とても楽しみにしていた予定なので」
「まあまあ、そー言わずにさぁ…」
チャラ男はさりげなく私の肩に触れようとした。
触った時がお前の命日と思えよ…？
私がそいつを蹴り飛ばそうと思った──…
そのとき──……
「おいっ！
そいつに気安く触んじゃねーよ！！」
聞きなれた声が背後からして
私はとっさに振り返った。
そこには眉間にしわを寄せた獄寺と、
珍しく不機嫌そうな山本が並んで立ってた。
反発してるように見えて
実は仲がいいんだよな…この２人。
「あぁん？なんだ、てめーら…」
チャラ男が２人を睨みつけるけど
三下っぽくて全然怖くない。
「コイツのツレなのな。分かったら
……さっさと消えてくれないか？」
「っ！！ちっ……んだよ…」
山本に殺気のこもった
本物の睨みをきかせられて
チャラ男は尻尾を巻いて逃げて行った。
一昨日来い、バーカ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキーポイズンクッキング ←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ
溶解さくらもち☆ さあ、今こそ扉を飛び出そう！
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トリップしたいお年頃の腐女子♪ - この夢小説面白いです！これって京子の成り代わり的な感じですか？まだ見てる途中なので間違ってたらすみません(´Д` ) (2014年4月26日 22時) (
レス) id: ff0ceaa11e (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 空町琥珀さん» ありがとうございますっ！！ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
空町琥珀(プロフ) - とても面白いです!!応援してます♪( ´▽｀)頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 178bc3e2ab (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ユキジュニアさん» それは嬉しいですっ♪お名前までなんだかテレちゃいますね…/// (2013年8月3日 0時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
ユキジュニア - 亜紀野ユキ先生!大好きです(^o^)毎回ドキドキしちゃってます(--;) (2013年7月31日 7時) (レス) id: 681eb4a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2012年12月27日 14時
