【REBORN！】生徒会長は並盛最強の女！？

１話　生徒会長の私は… ページ3

Aside



私、如月Aは１-Ａに在籍し、

同時に並中の生徒会長をしている。


なかなかやりごたえのある仕事で

楽しいとも思うのだが、

本性を隠して優しい生徒会長になりきるのが

少し面倒なときもある…。


「おはよう、沢田君」


登校中にクラスメートの男子を見かけたので

特に親しいというわけではないが、

私は会長らしく、にこやかに挨拶した。


「あ…如月さん！？お…おは、おはよ…っ

　(ラッキー！如月さんに話しかけられた…)」


男子なのに背丈が私くらい小さくて

童顔の彼は、沢田綱吉。


かなりの落ちこぼれ君で

勉強も運動もからっきしなんだけど、

花瓶の水替えとかを

人知れずやってくれたりする。


そーゆー根が優しい人だから

私は結構好きだ。


「今日は珍しく遅刻じゃないんだね」


なんとなく彼の隣を歩いて呟く。


「な！？ひ、ひどいなぁ…

　いつもしてるワケじゃないよ…っ」


「ふふ…ごめん。

　沢田君ってからかいやすいから」


コロコロと表情が変わる沢田を見て

思わず口元が緩んでしまう。


「(わ、可愛い…)っ…！」


「ん…どうしたの？怒っちゃった？」


沢田は顔を赤くしてうつむいてしまった。


「いや、ち…違うよっ！

　(…如月さんが天然で本当によかった)」


「そお？変な沢田君…」


落ち着きのない彼の様子に

私は首をかしげた。



そして──…



私は、今日も１日生徒会長として

規律正しく生活する。


少しでも多くの人から好感を持たれて

学校を良き道へと導きやすくするために。


そして、

みんなの居心地のいいと思う場所が学校

広く言えば、並盛町になってほしい。


でも──…


私のような一人の生徒会長の力だけでは、

その理想を実現できるように

秩序を守りきれないのも分かってる。



だから、私は──…



＊ ＊ ＊



ドカッ──…

────ガッ！！


「ぐあっ！！や、やめてくれ…っ」


「た…頼む！

　もうカツアゲなんてしねーから…！」


夕日で赤く染まる並盛商店街。

その裏路地には４人の人影があった。


地に這いつくばる傷だらけの２人の不良と、

事の次第をおどおどした様子で見守る

気弱そうな少年、


そして、

────不良たちを冷たく見下ろす私だ。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

２話　本当の私は…→←お話のはじまり

ラッキーポイズンクッキング　←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ

溶解さくらもち☆　さあ、今こそ扉を飛び出そう！

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