百三十八話 柱合会議にて ページ42
やがて、緊急の柱合裁判は
つつがなく執り行われた。
風柱の不死川実弥によって
強制的に禰豆子が人を襲わぬ証明がなされた。
けれども───…
元より兄弟子として炭治郎を庇った
水柱の冨岡義勇はもちろんのこと…
共喰い鬼という前例を踏まえ
胡蝶姉妹らも擁護に回り
原作より僅かに優しいものであっただろう。
「俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します！！
俺と禰豆子が必ず！！
悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう！！」
曇りのない赤みがかった瞳をまっすぐ向け
輝哉へ炭治郎が大きく宣言する。
すると、
「今の炭治郎にはできないから
まず十二鬼月を一人倒そうね」
子供に言い聞かすよう穏やかに微笑まれて
柱の面々からは笑いが漏れた。
＊ ＊ ＊
「では、そろそろ柱合会議を始めようか」
一件落着したとはいえ実弥の行いを
当然ながら炭治郎は許容できなかった。
禰豆子を刀で刺した分だけ
頭突きさせてほしいと申し出たが、
蝶屋敷へ強制退場させられる。
ゆえに、再び仕切り直しだ。
そこへ輝哉の娘の一人が
すっと襖を開けて奥から顔を覗かせる。
「失礼致します。共喰い鬼様が到着しました」
…────！！
その言葉に皆が目を見開いて驚く。
すでに面識のあるものは多く、
また、実際には会わずとも
遠い昔に間接的に救われた者もいる。
「「馬鹿ガキ／アホチビ が…？」」
音柱と風柱が同時に呟いた。
言葉は違えども意味合いは限りなく近い。
それに認識の一致を感じとって
天元と実弥が目を合わせて頷き合う。
「もう…Aちゃんは良い子よ。
そんなふうに呼んじゃ駄目でしょ」
それに花柱の胡蝶カナエが
ため息混じりに眉を下げて困り顔になる。
今、こうしていられるのも
Aがいたからだと深く感謝しているのだ。
そして、何より───…
「可愛いは正義だもの」
満面の笑みでそう宣言すると、
隣のしのぶも笑みをこぼした。
「あのぉ…噂は聞いてますが
どんな子なんですか？」
頬を染めて恋柱の甘露寺蜜璃が訊ねる。
継子時代には煉獄家でよく話を聞き
鬼殺隊内でもその噂は何度も耳にしていた。
しかし、実際に会ったことはまだない。
「あ、蜜璃ちゃんは面識なかったわね。
そうねー…Aちゃんは……」
頬に手を当てカナエが思考を巡らせる。
しかし、輝哉が口元に人差し指を当て
静粛を促したために彼女を含め
柱全員の会話がぴたりと止んだ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
煉獄さんコレクション
煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり！黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ？
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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ！！ (2022年9月6日 7時) (
レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ＊舞夜＊さん» どうもです(´ω｀*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…！！楽しみです！夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて（？）ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます！応援してます！ (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - もう再会編、たまらないです！！ 気絶するのがすごく親近感湧きます！！！ これからも頑張ってくださいo(`･ω･´)o 続編待ってます！！！！ (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます！推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)ｷｬｯ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2022年3月3日 9時
