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百十話 目指せ最終選別…! ページ14

眠るねこちゃんを
診せてもらったけど
私には何も出来ないみたい。

今後のためにも必要な睡眠だから
下手に手を加えるのも危ないと思う。


「鬼を人に戻す方法は絶対あるよ。
 ……私にはまだ出来ないけど」


「そう…なのか」


ねこちゃんの頭を撫でながら私が言うと
炭ちゃんはがっくりと肩を落とした。


「ねこちゃんの目が覚めない件は
 しばらく様子を見ようね。
 少なくとも命に関わるものではないよ」


「……うん」


ごめんね……炭ちゃん。

少しでもきみを安心させたいけど、
今の私にはその術がない。


あ、そうだ…!


「きなこ、きみに決めたー!」


「わうっ!」


「あ、きなこだ…!」


私がアイテムボックスからきなこを出すと
暗く沈みかけた炭ちゃんの目が輝いた。

竈門家と過ごした三年間は
きなこったら竈門兄妹に
めちゃくちゃ可愛がられてたもんね。


近頃はアイテムボックス暮らしが長くて
窮屈な思いをさせてごめんよ!


「わっ…!よしよし…久し振りだなあ」


尻尾を振り乱して飛びつくきなこを
炭ちゃんが優しく撫でる。

この一瞬を永久に保存したい!


「愛犬きなこと炭ちゃんの組み合わせ
 控えめに言って可愛すぎません?!
 これぞ究極の癒し…まさしく天使!!」


「少し落ち着け」


鱗滝さんの袖を引っ張って
こそこそ耳打ちすると
よしよし…と宥められてしまった。


その後、

炭ちゃんを少しでも癒したくて
きなこを鱗滝さんの家に置いてもらった。

私は定期的に炭ちゃんの様子を見に来つつ
変わらず人助けと鬼狩りを続けよう!


陰ながら二人を守るよ!!



* * *



そうして、炭ちゃんが狭霧山に来て
あっという間に半年が経過した。


ある日を境に鱗滝さんは
何も教えてくれなくなったので
炭ちゃんは今、ひたすら反復練習してる。


そして、


「やい、炭治郎!最終選別に行きたくば
 俺を斬ってからにしろー!!(裏声)」


「A姉ちゃん……何してるんだ?」


あ、やべ……

聖地巡礼にテンション上がって
大きな岩の気持ちになってアテレコしたら
炭ちゃんに見られていた!


きみの前では賢い姉でいたかったのに…!


「えーっと……岩の声を…代弁?」


「……あはは…っ」


下手な苦笑いはやめて、炭ちゃん!!
いっそ蔑んでくれ!


鍛練に行き詰まってる炭ちゃんに
技術的な面で私は何のアドバイスも出来ない。


弱い上にバカでごめんよ!!



**********


続く

百十一話 兄姉弟子の熱血指導→←百九話 懐かしい匂い


煉獄さんコレクション

煉獄先生 歴史と教育への熱心な姿勢にうっとり!黒板じゃなくて先生だけを見つめてしまうと怒られちゃうよ?


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亜紀野ユキ(プロフ) - 美奈さん» 共感アザースっ!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - *舞夜*さん» どうもです(´ω`*)近々更新します!! (2022年9月6日 7時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 続編…!!楽しみです!夢主ちゃんの言動がいちいちそれなすぎて(?)ニヤニヤが止まらない…(*°ω°*)これからもお待ちしてます!応援してます! (2022年9月5日 23時) (レス) @page50 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
*舞夜*(プロフ) - もう再会編、たまらないです!! 気絶するのがすごく親近感湧きます!!! これからも頑張ってくださいo(`・ω・´)o 続編待ってます!!!! (2022年9月5日 15時) (レス) @page50 id: d349d12c8d (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 綺羅さん» ありがとうございます!推しの多量摂取は危険ですから(´∀`)キャッ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2022年3月3日 9時

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