【鬼滅の刃】人生ハードモードでも貴方の生存ルート追い求めます！弐【煉獄杏寿郎】

七十話　だから、大丈夫…！ ページ23

補足して──…


「名も知らぬ子供に救われたって言ってたよ。
　(アホっぽいとも言ってたけど…)」


「直接何かしたわけではありません…」


鬼殺隊に入って共喰い鬼の噂を聞いて
それが私と確信したのか。


「だけど…私も彼もAちゃんに
　救われたのは事実だよ」


ふわっと花が綻ぶように笑う
真菰さんが天女のようで息が詰まる。


「でも…わ、たし…っ」


その包容力のある真菰さんに
つい思いの丈を吐露してしまう。


真菰さんのように弟弟子さんたちを
手鬼から助けようとしたけど…

一人は、瀕死の重傷を負い、
一人は、己を責めて友に別れを切り出して
もっと上手く立ち回れたのかな…って。


「あのね…Aちゃん」


「…はい」


「男の友情に女が口出すものじゃないよ」


「はい…？」


この重々しい空気に不釣り合いな
予想外の言葉に間の抜けた声が出た。


「自分が思う最善を尽くしたんだから
　絶対に自分を責めちゃダメだよ！
　Aちゃんに感謝してる人たちを
　否定することにもなっちゃうんだよ」


真菰お姉さま……好きぃ…！

お日さまを浴びた清流のごとく
温かくて澄んだ水のように
包み込んでくれる優しさが染み渡る…！


「でも、私はどうすれば……」


「こればかりは時が解決してくれると
　信じるしかないと思うよ。
　壊れちゃうなら…それまでの縁だよ」


そ、それはいささか塩対応では…


「わしも真菰に賛成だ」


振り返ると、鱗滝さんがいた。

その姿を見るやいなや
真菰さんはまっすぐ彼に飛びついて
めちゃくちゃはしゃいでる。

そこが可愛らしくて…イイ！


「鱗滝さん、ただいまー！」


「ここはわしの家ではないが…おかえり真菰。
　錆兎を助けてくれて感謝してる、A」


な、名前呼ばれたー！！


「どういたしまして。
　……時間がかかってしまいすみません」


「いや…本当にありがとう。
　おまえさんには感謝してもしきれん。
　義勇と錆兎のことは…
　むしろあれで良かったとも思っている」


「どうして…！？」


「仲が良いのは良いことだが…
　そろそろ互いに自立して
　それぞれ一人で戦う強さが必要だ」


確かに…原作の義勇さんを思うと
彼の成長に錆兎さんの死は大きい。

図らずも、原作の流れに沿ってる。


「これをきっかけに二人は自身を高められる。
　義勇と錆兎はそれができる子だ」


彼らをよく知る鱗滝さんの言葉は
やっぱり説得力が違う。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

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ラッキー人物

煉獄杏寿郎　一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり！！死なない程度に盛り上がろう！

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