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七十一話 ポジティブだ! ページ24

「わかりました…!」


それならネガティブ思考をやめて
前向きに考えてみよう。

義勇さんは
のちに柱に上り詰めるほど努力して
鬼殺隊になくてはならない存在になる予定!

そして、錆兎さんは
選別のエピソードで知っての通り
めちゃくちゃ強い剣士だ!


二人がそれぞれ努力して
互いに恥ずかしくない実力をつけたとき
また親友に戻ればいいじゃないか…!


そのための演出やプランニングは
私が全力で頑張りますからっ!!


「私も……お二人を信じてます。
 だから今は見守ります…!」


「うん、それでいいんだよAちゃん」


私がそう宣言すると
真菰さんは笑って同意してくれた。

私もそれに微笑み返す。


それにしても──…


「あの…今更ですけど……
 鬼殺隊の療養所に鬼が堂々と正面から入り
 あまつさえ好き勝手しちゃいましたけど…」


本当に今更だけどね?

これで鱗滝さんが上に怒られたり
説明に行かなくちゃならないと思うと
とても申し訳無いです…。

錆兎さんが助かったんだから
後悔は微塵もしてないけど。


「この数年で共喰い鬼に助けられた者は
 鬼殺隊にも少なくない。
 中には良く思わぬ者もいるだろうが…」


実は、これまで鬼狩りする中で
鬼殺隊の隊士と遭遇することも意外とあった。

まあ…目的は同じですからね。


その度に陰ながら鬼を斬る手伝いをして
治療の必要がある場合は
おそるおそる姿を出したりもした。

その善行の積み重ねで
少しは風当たりが減ってるのかな…?


少なくとも、この施設に私を嫌う人はいない。


「では、ご迷惑にならない内に
 そろそろお暇します」


目的だった錆兎さんの無事は確認したし、
意識が戻ってから厄除の面は返したし、

のちに──…
痣のあるめっちゃ良い子が弟弟子になったら
指導してあげてください…って伝えたし!


もうこの場に留まる理由はない。


今後の鬼殺隊の生存率アップのために
ここの責任者さんと秘密裏に話し合って

急患を私に送れるシステムだけは
確立しておこうかな?


つまりは──“Aぽすと弐号”である。


そんなことを考えてると──…


「───少し待ってくれ。
 君には伝えたいことがたくさんある」


この療養所にいる方々とは違った
落ち着きのある低い声が響く。

今世では初めて聞くけど
前世ではめちゃくちゃ聞き存じてる
渋くて素敵な声なのだ。


胸の高鳴りを抑えて、ゆっくり振り返った。



**********


続く

七十二話 おじさまカッコいい→←七十話 だから、大丈夫…!


ラッキー人物

煉獄杏寿郎 一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり!!死なない程度に盛り上がろう!


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亜紀野ユキ(プロフ) - 広海さん» どうもです!! (2022年2月23日 9時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです!続きが気になります。頑張ってください! (2022年2月21日 14時) (レス) @page44 id: 07ce481f94 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 茜さん» どうも!!!頑張ります(´ω`*) (2022年2月14日 20時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 楽しみに読んでいます!実に最高ですね(笑)体調崩さないよう応援してます✨ (2022年2月14日 19時) (レス) id: 1b144ebba8 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - みこちさん» 嬉しいデス!!忍たま良いですね(*´∇`*)私は水練の舳丸さん推しです (2022年2月12日 9時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2021年11月26日 21時

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