四十九話 ただいま雲隠れ中 ページ2
【Aの目線】
どうも、ただいま雲隠れ中の
現在六歳の鬼幼女…夜叉野Aです。
なぜ雲隠れしてるのかというと──…
先日、ついに諸悪の根元…
鬼舞辻無惨と接触したものだから
大事をとって水の一門のフラグ折りに
狭霧山へ行くのを少し遅らせてるのだ。
渡された目玉スマホは日没させた
(陽光で焼き尽くした)から
こちらの動きがわかることはないと思うけど…
「私、無惨。今貴様の後ろにいる」
…なんてことが起こったら
メリーさんなんて比じゃないくらい怖いし!!
そこで、山奥で偶然秘湯を見つけて
宿屋でしばらくのんびりすることにした。
──ザバァ…
「ふぅ〜……温泉は日本人の命だなぁ…」
源泉に浸かりながら
六歳の姿でついババくさいことを言っちゃう。
たまにはこんなのもいいよね?
「ここらへんじゃ見ない子だねぇ」
「はい、旅の途中で寄ったんです」
声をかけて来たおばあさんにそう答えた。
こんな山奥なのに驚いたことに
私以外にも人がいたりする。
この近くにみんな住んでるのかな?
麓の集落じゃ
この辺に村はないって言ってたけど……
「ほお、そうかい」
「よければお背中流しましょうか?」
「じゃあ、お願いしようかねぇ」
こういう善行の積み重ねが大事なのだ。
というか、孤独な旅だから
単純に人の温もりが恋しいのである。
──ごしごし…ごしごし…
背中を洗って思ったけど
このおばあさん……ただ者じゃない。
なんか…歴戦の傷みたいなのが
身体の至る所にあって
目を凝らすと体調不良も見受けられる。
「あの、私…の姉が鍼灸医なので
ちょっと鍼を打たれてみませんか?」
今は六歳の姿なもので
十六歳の姿は姉と偽って提案してみた。
「そりゃ…ありがたいね」
すると、そこへ──…
「あ、先客がいるなんて珍しい」
「わあっ可愛い女の子がいます!」
ガラァ…と戸を開けて
三人の女の子が入ってきた。
私より少し年上の十歳前後のお姉さんたち。
「二人とも…他の人の迷惑にならないようにね」
前の二人をたしなめるように
あとから現れた一人が言う。
気の強そうな人と
天然そうな人と
面倒見の良さそうな人。
三者三様に魅力があって
将来が楽しみな美人さんだなぁ……
「ふぅ…お先です」
私はもうのぼせそうだったので
おばあさんとお姉さんたちに頭を下げて
一足先に温泉を出た。
あとで、十六歳の姿で
おばあさんに鍼を打ちに行こっと!
**********
続く
ラッキー人物
煉獄杏寿郎 一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり!!死なない程度に盛り上がろう!
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亜紀野ユキ(プロフ) - 広海さん» どうもです!! (2022年2月23日 9時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです!続きが気になります。頑張ってください! (2022年2月21日 14時) (レス) @page44 id: 07ce481f94 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 茜さん» どうも!!!頑張ります(´ω`*) (2022年2月14日 20時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 楽しみに読んでいます!実に最高ですね(笑)体調崩さないよう応援してます✨ (2022年2月14日 19時) (レス) id: 1b144ebba8 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - みこちさん» 嬉しいデス!!忍たま良いですね(*´∇`*)私は水練の舳丸さん推しです (2022年2月12日 9時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2021年11月26日 21時