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「A！」
『、』
後ろから、声が聞こえた。
「遅くなってごめん、」
『翔さん、どうしてここに...』
息を切らした彼が、
目の前に立っている。
『間に合わないって、言ってましたよね？』
「え、最後のメッセージ読んでねーの？」
翔さんが息を整えている間に、端末を開く。
おそらく教会を出て歩いている途中に届いたんであろうメッセージが一件。
ー駅に着いたんだけど、今どこにいんの？−
『これだけじゃ、分かりません...』
端末が、滲む。
嬉しいのに、素直に喜べなくなったのも、私があのころと変わってしまった証拠。
「泣くなよ...」
『まだ泣いてないもん...』
「うそつけ」
翔さんが、私の手を取って歩き出した。
「さっむかったー」
玄関で靴を脱いでリビングに促される。
一度、出張中の荷物を部屋に置きに行くのかなって思ったら、
コートを脱ぎながら真っ先に来たのは、私の隣だった。
「渡したいものと話したいことあるからさ、」
その一言で、そういえば自分が誕生日だったことと、
さっきまで自分が考えていたことを思い出して。
コートを途中まで脱いだ段階で、また、涙が落ちてきた。
翔さんが、まだ留めたままだったボタンを外して、
引き寄せる。
体中に広がるのは翔さんの体温、
大人っぽい香水の香り。
「A、」
翔さんの声に顔をあげると、
優しいキスが落ちてきた。
「ずっと、こうしたかった」
再度重なる唇に溶かされる、
離れてしまったと思った心は一瞬で翔さんの虜になる。
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あきんこ(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、どうも！！完全なる願望の塊ですが（笑）お楽しみいただけたみたいで嬉しいです。翔さんには飼われたい派、他のメンバーさんは飼いたい派です(*´艸`*) (2018年12月26日 20時) (
レス) id: 82e16ad29d (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - あきんこさん、こんにちは！！ 私も翔くん飼ってほしい〜（笑） 夢のあるお話も楽しくて好きです(*´∀｀*) (2018年12月23日 16時) (レス) id: 627aaeefd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年12月22日 8時
