推し変したら好かれた【2434】【akn】

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不破くんが、後ろに隠れている私をこの場に出そうとする。

いや切実にやめて欲しい。

そりゃまゆゆのことは世界で一番大好きだし、普段なら会いたくて仕方ないし。

でも神様！わざわざ仕事着のときに会わせなくてもいいんじゃないでしょうか！



『無理助けて不破くんどうしよう』



小声で不破くんに助けを求めてみる。



不破「別に怖い人じゃないから大丈夫なのに」

『わかってる、寧ろ好きなんだって。でもこんな格好で会えないぃ……』

不破「別に変な格好してないから大丈夫やて」

『せっかくなら推しには可愛く見られたいんだよ〜…』



そういえば私、朝に普通に明那さんに接しちゃってるじゃん。終わった。

声聞いたことあったし、スタジオって言ってたし、逆になんで私気付かなかったの？



黛「まぁ、出てきたくないなら無理矢理引っ張り出すこともないでしょ」

不破「いや、Aの場合ちょっと…」

『えっと、こんにち、は…。不破くんに用事あったならごめんなさいっ！』



覚悟を決めて、不破くんにしがみついていた手を放し場に出る。

挨拶だけ済ませて、逃兎のごとく逃げ出した。

…はずだったのだけれど。



明那「っ…待って！」



追い掛けてきたアッキーナに一瞬で腕を捕まえられた。

なんでおとなしく逃げさせてくれないの………。

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