推し変したら好かれた【2434】【akn】

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『不破く〜ん？』



勤務時間が終わったので、不破くんの様子を見に行ってみる。

寝てたとしたらお店閉じる前に起こさないとだし。



不破「Aもう帰る感じ？」

『ん、今日の仕事は終わったからあとは帰るだけ、かな〜』

不破「じゃあ送ってく」

『いいよいいよ〜、不破くんもこのあとお仕事あるだろうし』

不破「いや、なんでか俺今日、休み入れとったんよなぁ」

『用事有ったとか？』

不破「全然わかりませんね」

『覚えてないんだ笑』

不破「今日くらい送らせてよ」



そう言って不破くんは、私の腕を引いて外に出る。



『不破くん、え、あの、服そのまんま…』

不破「俺もスーツ着てんだよなあ」



お互い仕事着のまま帰路につく。

メイドとホスト。
端から見ればとても怪しい二人組かもしれないな…。

あ、一個気になってたこと聞こうかな。



『ねぇ不破くん』

不破「ん？どーした」

『今日はなんで急に送って』

？？「不破くん、探したよ」

？？「いやぁやっとふわっち見つかったー」



私の声を遮って、その二人は不破くんに話しかけている。

え、用事有ったじゃん？！

しかもこんなに顔面偏差値の高い空間に居るのキツいなぁ…。

しかも不破くんのスーツよりも私のメイド服のが場にあってなさすぎる。



不破「まゆゆ、明那！」

？？「会えて良かったよ。お店まで迎えに行こうかと思った」

？？「スマホちゃんと見てな」



私はじわじわと不破くんの後ろに隠れながらあっちを窺う。

だって人見知りだし。

あ、一人はあきなさんじゃない？
朝来てくれたお客様の。



？？「ずっと気になってたんだけど、もしかしてデート中だった？」

あきな「え、よく見えないからわからんけどその子ふわっちの彼女？」

不破「いや燃えますって。Aー？」



不破くんが出てくるように促してるけど無理。

流石にわかってしまった。
今まで気付かなかったのが不思議なくらい。

まゆゆ、あきな、…。

声も、呼び方も、そうだ。

この三人、絶対メッシャーズだよね…！？

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