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─夜─
貴:え…っと。二人ともどうかしましたか?
銀:いやいやいや!!普通何もないとこから犬が出てきたら驚くだろ!!
神:そうネ!
…あ、やばっ。茶番している場合じゃなかった…。早くしないと捕まるわ。
貴:じ、じゃあ、神楽さんまたね。
銀:おい、待てよ!A!!
私の足が止まった。
貴:…何。
お面から僅かに見えるだろう赤い瞳を光らせ銀時のほうを見た。
銀:なあ、何でまた行こうとすんだよ!
貴:さあ?何ででしょう?
銀:誤魔化すなよ!なんか隠してるだろ!
貴:それは銀時には関係ないことなの。それに、人は1つや2つくらい隠しておきたい事はある。
銀:関係なくねぇだろ!!
貴:銀時…何故その事が言えるの?
銀:そんなのn…!
貴:仲間だから?
銀:っ…俺は!
貴:なら!銀時はこれを見たら何て言う!?
バサァ!
私は怒りに任せてしまい、今まで隠していた羽を出してしまった。
カコンッ!
狐のお面もはずし素顔を見せた。
鋭い牙に、羽…赤い瞳を二人に見せた。
貴:……。
銀:それっ…どうしたんだよ。
貴:吸血鬼よ?本物の…ね。
ポフン…
白:あーあ、主、正体張らして良かったの?
貴:その事か…気にしてない。
殺られそうになれば殺るだけだから。
神:どうしたネ、A?
貴:ねぇ、夜兎さん?この姿見てもまだ私を友達って言う?
神:当たり前ヨ!Aは私の友達ネ!
貴:……!?
銀:辛いことあったんだろ?話してみろよ。スッキリすると思うから。
貴:……うん。
気付けば私の眼からは涙が零れ落ちていた。
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作者名:aki | 作成日時:2018年1月21日 10時