49. ページ50
「─────あ、そういえば『金色の夜明け』団からも数人『魔宮』に派遣されるそうだ」
ヤミは新聞を読みながら横に立っているマグナに言う。
「えッ『金色の夜明け』─────…!?」
「あいつら…仲良くやれるかね？
(…あ、Aは心配だな。あいつ…他の団の奴等といきなりなんて…大丈夫か？)」
.
── 魔宮 ──
ﾊﾞｻｯ…!
「────…これで…
借りを返したぞアスタ…!!」
「ユノ…!!」
「ユノ、なぜこんなヤツらをわざわざ助けたのだ。我々の任務はあくまでこの『魔宮』の攻略…つまりは最深部の宝物殿に速やかに辿り着く事だ。
こんなヤツらに
『……』
「オイユノ！いきなり何だこの失礼なメガネは！」
「先輩」
「メガ…失礼なのは貴様だ！貴族の私と対等な口を訊くな！」
偉そうに喋る奴は私の嫌いな差別する貴族だった…嗚呼、そういう風に差別をする人間は嫌いだ。
「あらぁ…！ノエルさんじゃありませんか」
「………」
「ご機嫌よう。昨年の王族一同のお食事会以来かしら」
「知り合いか？」
「えぇ…ちょっとね」
『…自己紹介なんて…どうでも良い』
「「え？」」
アスタさんとノエルさんは零の低い声に ばっ
と後ろを振り返った
『人間を差別する奴なんかと一緒にやりたくなんかねぇ…』
「貴様！この貴族の私に何言って…！」
『あ"？貴族だからなんだよ。所詮この任務だけなんだ…宜しくするつもりもない。
すみません。アスタさん、ノエルさん。
僕、先に行ってますね』
「ええ…!?」
「ちょっ…！貴女！」
僕は二人に何時もの表情と口調で伝え集団から抜け出し横を振り向く…そして……──
『レヴィアナ…行こう』
名前を呼ぶと先程まで姿が見えなかった黒いサラマンダーみたいな奴が ｼｭｩｩ… という音と共に零の横に現れた。
［嗚呼…］
零とレヴィアナはアスタと『金色の夜明け』団達から離れ別行動になった
「…貴様らも四人で来ていると聞いていたが…もう一人はどうした？
まさか貴様らを置いて逃げ帰ったなどと言うまいな…それとももう罠魔法の餌食にでもなったか？」
「………」
「(オレ達ほっぽいてどっか行ったなんて…言えね───…
しかも、零は急に別行動しだしちまったし…)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒猫 | 作成日時：2018年10月20日 10時
