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────ガキィィン! ドガッ!
『ぐっ…!』
肩や足から血を流しながらも敵の次々にくる攻撃を防ぐ。
「どうした、さっきまでの攻撃は…
避けてばかりじゃないか!」
『(くそっ、守り…ながらだと…戦いづらい…!!)』
『闇魔法"闇纏い・黒獣の刃"!』
───ザシュッ!
「あがっ…!」
肩に向け刀を飛ばし動きを鈍くさせたのを見て
空間からもう一本取り出して一気に距離をつめた時だった…
「氷霧複合魔法 "
……やれ!」
───グサッ!
上手く交わすことができずに脇腹に刺さってしまう
『…っぅ"
しまっ……!!』
村の人達に向けて放たれていることにも気付き
狼の脚で戻って間一髪で弾いても限界が来てしまい刺さりそうになる
「「「零/候!」」」
アスタ達が攻撃を魔法で弾き飛ばし僕達の前に立つ
『やっと…きた……』
「あとは任せろ!」
「ふん!王族の私が来たんだから安心しなさい!」
「セイヒの爺さん!悪い、こいつを頼む」
「マグナ…!任せなさい。この方は我々を必死に守ってくれたんだ!」
ふらっ…
『(嗚呼…貧血だ……
だいぶ血を流したもんなぁ…
レヴィやヤミに怒られちゃう…な)』
意識が朦朧とするなかで聞こえた会話…
──ポフン…!
[
影からいきなりレヴィアナが姿を表すと
勿論回りにいた村の人間やアスタさん達は驚きを隠せないわけで…
ま……今の自分にとっては…どうでも良いんだけど
『レ…ヴィ…』
レヴィアナの体に ぽすっ と倒れ込むと
必死な顔で名前を呼んでる…
アスタさん達がなにか言ってるけど……
取り敢えず寝かせてほしいなぁ…
皆頑張って助けたから…良い…でしょ……?
[後の事はアスタ達に任せて
今はゆっくり…休め……
.
この大馬鹿な
『……う、ん…』
後の事はレヴィアナ達に任せよう……
そう思い僕は重い
静かな暗い闇に落ちていった…
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年10月20日 10時