24話 ページ26
テララの言葉に二人の空間は温度が下がっていくのを感じた。
言った本人、テララはなんとも思わず唯俺から出される答えを待つだけ
はぁ… と小さく息を下に吐き出すと呆れ顔でテララを見て言った。
『…言ったはずだよ。テララ。
俺は
「本当に、そうなのかな? (ニコッ」
テララが笑みを張り付けながら俺にまた確認するように言う
『嗚呼…。テララ、何が言いたい訳…?』
テララは人間から黒い龍へ姿を変え
紫の瞳を光らせた
「……あの人間にあってから…
.
……自分の罪を忘れていってないかなって…思っただけさ」
赤黒い血の滴が ポチャン── と静止の中に水の中へと吸い込まれるように堕ちていった…
『…確かに…あの人間…織田作と出逢ってから少し変わったのかもしれない…けど……
.
自分の罪を忘れてしまったことなんて
1度もない…あんまり、変なこと口から吐くんじゃねーよ』
獣を見る目には其れなりに仕留められるくらいの目を……
刃を交わせたいのなら其れの倍に返し…
.
"お前" と "俺" は
二人で一人…─────
一心同体と言われても仕方のないこと。
.
僕ら二人は仲の良くないときだってある。
力の担当 の テララ を殺ってしまえば、自分も一緒に消えていく…
それは、吸血気になってから知っている。
こんな化け物を作れるのは世界で唯一人……
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年7月29日 16時