1話 ページ3
「其処に誰かいるのか!!」
次に男の声が響いた。
…嗚呼…此れは不味いな。
どうする？面倒事は御免だ。
あ、そうだ。動物になれば……！
───ﾎﾟﾌﾝ!
『…わん』
黒の帽子を被りコートを羽織った……うーん、暗くてよく分かんない。
「……っなんだ？犬か」
『……』
僕は足を進め帽子を被った男性から通り過ぎようとする………が…
「……でも、可笑しいよな？この辺はあまり野良犬なんて居ねーのにな？」
怪しげな表情で此方を見てふわっふわの長い尻尾を掴んだ。
あ、此れ詰んだわ……お疲れ様です自分。
「動物になれる異能力者か？
『…わぉーーん』
あー、汗しか出てこないわ。
「おい、潰されたくなきゃ今すぐに言え！」
え、潰れたらグロッキーホワイトハスキーの完成になっちゃうよ？良いの？君は其れで良いの！？
………まぁ、その方が良いんだろ？ま、いっか。
喋ってあげるよ。(←何故上から目線？
『………はぁ、分かったよ』
「やっぱりそうだったのか！」
──ﾎﾟﾌﾝ!
ホワイトハスキーから銀色の髪に赤い眼を持つ少女に姿を変えた。
「
『……ん？組織、何其れ…あーC3の事かい？』
「あ？惚けんじゃねえ」
『いやいや、本当に知らない。自分は只のニートだ』
「ニートだあ？……このままじゃ拉致があかねぇ」
『…っぐえ？！』
男は僕のフードを掴み ズルズル と引き摺って歩きだした。
『ちょ、頸頸!!』
「嗚呼？黙ってろ」
『酷くないか其れー！！』
「黙ってろ餓鬼。潰すぞ」
『餓鬼じゃない。ニート吸血鬼だ！(⭐‐ω‐) ｷﾗﾝ』
「吸血鬼？この餓鬼頭まで逝かれてやがったか」
『事実を言ったのに人間って奴は酷いな』
「お前も人間だろーが」
『もうなんでも良いや』
疲れたわ。
──ﾎﾟﾌﾝ!
『…ワフッ』
「いきなりなるんじゃねー！」
『知らねー…』
こうして俺は何処かに ｽﾞﾙｽﾞﾙ と引きずられていきましたとさ
おしまいっ！⭐ ﾁｬﾝﾁｬ(((殴
(つд⊂) ｲﾀｲﾅｰ
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年7月29日 16時
