01 . ページ33
───七不思議の二番目“ ミサキ階段 ”
.
その階段の4段目だけは決して踏んではいけません
.
決まりを破れば、死者の世界に引き込まれ、
その身を千に万に引き裂かれてしまうでしょう
.
───────そして黄昏時
─────その階段には犠牲者の血が
────どこからともなく滴り落ちる……
.
葵「美術室の前のB階段
血溜まりを見たって子が何人もいるんだから〜〜〜」
顔を青くするヤシロに葵は
葵「あれ? 確か寧々ちゃん、好きだったよね
こういうお話…」
寧々「す、好きだよ!好き好き!
( 好きなんだけど…
葵から聞いた話が最近現実になったばっかりなのよね…… )」
後ろの棚上で飴を美味しそうに頬張っている勿怪ちゃん達のことである
葵「じゃあ良かった!
私は怖い話って、ちょっと苦手だけど…
寧々ちゃんが元気になるならいくらでもしてあげるからねっ」
寧々「葵…」
寧々の右手を握りながら笑う葵に寧々は嬉しくなる
担任「おーい」
そんな2人に声がかかる
「赤根さん、なーんか忘れてませんかね
本日4時半美術室にて、先生と進路相談」
担任の男性教師がぴらぴらと持っているのは
" 進路相談 " の紙
思い出したように葵は慌てて、
担任の方に足早に行き
そして、寧々の方へ振り返って
葵「寧々ちゃん!
また怖い話探しておくから、
元気だしてねっ!」
葵の言葉に じ─ん とする寧々だが、
寧々「(ありがとう、葵…
でも怖い話はさがしてくれなくていい…)」
なんて思いつつ、育てている植物の方を見る。
寧々「あ。
(花が咲いてる…。一生懸命、世話してたし…。
葵、喜ぶだろうな。明日教えてあげよう。)」
47人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時