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人魚と名乗るには程遠い姿に寧々は叫び声をあげる
寧々「ひぃ──! 人面魚!」
花子「これが人魚さ
眷属になったヤシロを迎えに来たんだ
でも困るな 営業妨害だ」
困ったように呟く花子さんの話に聞く耳もたないとばかりに突進する人魚
人魚「邪魔だ小僧」
花子さんは簡単に突き飛ばされてしまう。
寧々「花子さん!」
『(は?……あの人魚、今普を傷つけた)』
人魚「弱い 弱い。七不思議ごときが千歳を生きる妾を相手に勝てるはずなかろう」
まさに勝ち戦と言わんばかりの人魚の態度が豹変する
人魚「む…貴様も邪魔だ!」
───ドガッ!!
『に"ッ…!』
尾ひれで思いっきり壁に叩きつけられる
花、 寧「「蓮っ!!」」
ガシッ!!
人魚「さあ、おいで」
寧々「い、 嫌…」
ボロボロ…
僕はホコリを払ってフラフラしながらも立ち上がる
『……っ〜〜〜…
人面魚が… 調子乗んなよ…?』
人魚「!! う、煩い! この妾に生意気な口を!」
もう一度僕に向かってその尾ひれを振り上げる
花子「ちょっと待ってよ
俺はまだその子の願いを一つも叶えてないんだ
連れていくならその後にしてくれない?」
花子さんが立ち上がり人魚に交渉をする
人魚「黙れ! 妾に命令をするでない
この小娘を連れて…!!」
───ヴゥン!
人魚の回りに鋭く尖った無数の小さい氷の矢が現れた
『君は僕を怒らせたんだ…
早々にこの場から立ち去って貰うよ…?』(ニコッ)
左手を上に向け
狐面からは紅い瞳を光らせ人魚を見る
寧々「え…? だ、誰…なの?」
人魚「貴様は……まさか…妖猫か!!」
花子「え… 妖猫…?」
人魚はヤシロの入った水槽を持ちながら
僕を見て言った
1つの氷の矢をを空中で一回転させた後
手でしっかりと握る
『なんで人面魚が僕の事知ってるわけ?
ねぇ… ここで話されると面倒なんだよね
言ったら即死だけどー?
どうしよっか』
ピキピキッ…!
と音をたてて氷の矢は変化していく
人魚「ふんっ 小癪な!!
たかが生まれて数十年の怪異に妾が!」
『へー… 随分とまぁ自信があるんだね
良いよ 僕の噂通りに消してあげる』 (ニコッ)
人魚「なにを……っ!!」
腕を駒爪に変化させて、 地面を力強く踏み
人魚よりも少し高めの位置に飛び
斬り付ける
ビチャッ…!
人魚「たかが生まれて数十年のお前に何故これほどの…
おのれ七不思議イィィィ」
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時