【SERVAMP】白き獣…？さぁ、誰のことでしょう♪ (ページ10)

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9.己の犯した罪… ページ10

夢の中──

貴:ここ…暗くてよく見えない。

ﾎﾞｯ……

貴:な、何…？

後ろから明るく暖かいものが後ろにいた。

何故だか後ろをみるのが怖かった。

貴:……?!!

その正体は赤く淡い炎だった。

貴:ぁぁ…いやぁ…

私の周りは淡い炎に囲まれていた。
逃げ場のない炎に焼けただれていく人達……
そう…これはまるで………地獄絵図だ…。

貴:うっ…！

目の前の光景に吐き気がした。

すると…炎の中で焼けただれていく人達から声が聞こえた……

『お前は人殺しだ。』

『何故、貴様みたいな奴が生きている。』

『自分は知らないふりか？』

『己の罪に眼を背けるな。』

貴:私は…人を…殺したことなんて…！

『なら、聞くぞ。』

『影月とやらはどうなった。』

貴:えっ…？それは、逃げたんじゃ…。

『それは違う。』

貴:何を…言って…？

『あいつはC3によって作られた実験台の下僕吸血鬼(サブクラス)だぞ。』

貴:ですが…下僕吸血鬼(サブクラス)は吸血鬼から血を貰わないと生けないんじゃ…？

『実験台だから関係ない…とでも言っておこう。』

『あやつは死んだ…。』

『お前の手によってな。』

貴:……?!私が…影月さんを…死なせた…？

『自分の犯した罪と向き合え…忘れるな。』

貴:私は…あの時何をしたの…？スリーピーアッシュ………

──ﾄﾌﾟﾝｯ!

黒い水に呑み込まれていった…。

一粒の雫を溢し、己が起こしたことを分からぬまま………