志村家の次女だコノヤロー 2【銀魂】

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「新郎新婦、入場です！！」



久兵衛さんとのいざこざから数日後。

今日は近藤さんの結婚式である。ゴリラとの。比喩ではなくマジのゴリラ。

久兵衛さんとのいざこざがあった所為で姉上を説得できず、ついにこの日がやって来てしまった。


私と沖田さんは、真選組の席で死んだ目で近藤さんに拍手を送った。



新八「銀さん。人間一体どう転ぶとああなるんですか？」

銀時「見合いで脱糞して、ワントラップ入れると、ああなるんだよ」

沖田「旦那、笑いごとじゃないですぜ」

銀時「いや、笑ってねぇよ。つーか、他人の結婚式で泣きそうになったのは初めてだ」

沖田「何とかなりませんかねェ？ この披露宴は、ただの顔見せみたいなもんでねェ。この後、王女の星で正式な婚礼を挙げれば、近藤さんも晴れてゴリラの仲間入り。もう帰って来やせん」

『…かなりマズい状況ですよ沖田さん。もうプランBを実行した方がいいかと』

沖田「ダメに決まってんだろィ。真選組の隊士全員に猛反対された作戦を実行する気かテメェ」

銀時「プランB？そんなんがあるならさっさと実行しろよ」

『私が乱入して近藤さんの恋人だと宣言するっていう作戦なんですけど———』

銀時「うん絶対ダメだねそれ。絶対やらないでね？やったら銀さんが乱入しちゃうからねそれ」

『さっき、さっさと実行しろって言いませんでした…？』



そんな事を銀さんたちと話していると、胸元のトランシーバーがザザッと音を立てた。




近藤「こちら、近藤。応答願います。どーぞ。お前ら、何やってんだ！ 早く披露宴をぶち壊してくれ！ご馳走食わせる為に呼んだんじゃねーんだぞ！どーぞ！」

銀時「御馳走ってお前。これ、バナナしかねぇじゃねぇか。あんま俺たち舐めんじゃねぇぞコラ。どーぞ」

神楽「このバナナはどこ産だと聞いてるアル。どーぞ」

近藤「バナナの事はどうでもいいんだっつーの！どーぞ！」


銀時「オイちょっと、便所どこ？ どーぞ」

近藤「その辺の奴に聞け！どーぞ！」

沖田「旦那、俺が案内しやす。こちらへどーぞ」

近藤「ちょっと！ トランシーバーで、やる意味あんのか！？お前らだけで会話成立してんじゃねェか！！」

『もうダメです近藤さん……真選組はお終いです…向こうの星でもゴリラさんとお幸せに…』

近藤「ちょっとAちゃん何諦めてんの！？」

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