志村家の次女だコノヤロー【銀魂】

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私たちは姿を眩ましやすいように茂みの中を走って久兵衛さんを撒こうとするが、久兵衛さんも足が早く、すぐに追いつかれてしまう。



『土方さん！大丈夫ですか！』

土方「ハァっ…くそ、タバコやめようかな」

新八「しっかりしてください！」

土方「えらく足の速ぇ野郎だな。こいつァ逃げ切れるもんじゃねぇな」



土方さんが覚悟を決めたように、その場に立ち止まった。
私たちも慌てて足を止める。



土方「行け」

『でも…！』

土方「心配すんな。テメーらの為じゃねぇよ。言ったろ。俺は喧嘩しにきただけだ。A、てめーの弟がやられたらこの喧嘩負けなんだよ」



土方さんはそう言いながら、開いた傷口から垂れてきた血を袖で拭った。



土方「姉貴に会え。たとえこの勝負に勝とうが、てめーらの姉貴の気持ちが動かねーようなら連れ戻す事なんざできやしねーよ」

『土方さん…』



土方さんの背中を見つめる私に、新ちゃんがポンと背中を叩いた。

土方さんの言う通り、姉上を説得しなければならないと判断したのだろう。私と新ちゃんはクルリと踵を返し、同時に呟いた。



『「マヨネーズ、奢ります」』

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