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銀時「おいィィィ!!お前あれなんとかしろよ!お前のペットなんだろ!?」
近藤「違う!!あれ実は王女!!」
飛び込んできたのは銀さんと神楽ちゃんと近藤さん。
……そして近藤さんのお見合い相手のゴリラ。
近藤「あれ!?お妙さん!?」
銀時「なにこれ。なんかマズいとこ入ってきた?」
神楽「アネゴ!こんなところで何やってるアルか!?」
妙「……みんな…」
苦しそうに振り向いた姉上の瞳には、大粒の涙が滲んでいて、今にも溢れそうだった。
妙「……さよなら」
『姉上ッ———』
ふい、と顔を背けて去って行こうとする姉上の肩を掴もうと手を伸ばしたが、久兵衛さんに掴まれた所為か、ズキリと痛んで掴めなかった。
銀時「おい…!」
ぐッと顔を顰めた私に気付いて銀さんが近寄って来てくれた。私の青く腫れた手首を見て眉を顰めた。
近藤「げぇぇぇ!!オージョ来たァァァ!!ちょっととりあえず謝って!」
神楽「なんて?」
近藤「ウホって!」
_____
___
その後、私と新ちゃんは久兵衛さんを追う事が出来ず、家に帰ることになった。
私は銀さんに呼ばれて、手首を万事屋で手当てしてもらう事になった。
『すみません銀さん……』
銀時「気にすんな。前にやってもらってんだからお互い様よ」
銀さんはそう言いながら私の手首に包帯を巻いていく。
『……私、姉上には結婚して、人並みの幸せってものを掴んでほしいんです』
銀時「…そうか」
『でも、姉上を泣かせるような男の元には嫁がせたくありません。姉上をずっと大事にしてくれて、ずっと笑顔にさせてくれる人の元に嫁いで欲しいんです』
姉上は、昔から私と新ちゃんを守ってきてくれた……
『……姉上を取り返しに行きたい……でも、私にそんな力は…』
「昔から妙ちゃんの後ろに隠れて震えていただけの君に何ができるんだ?」
久兵衛さんの言葉が脳裏をよぎり、思わず拳を握り締めた。
無力で非力な自分が、情け無い。
『銀さん……私……』
顔を上げて、銀さんの顔を見た。この人なら、姉上を取り戻すのに協力してくれるんじゃないかって。
…しかし、すぐに顔を逸らした。
『……ごめんなさい、なんでもないです。手当てしてくれてありがとうございました』
そう言って立ち上がり、逃げるように万事屋を出た。
私たち志村家の問題に、無関係の銀さんを巻き込むわけにはいかない。自分たちでなんとかしなければ……
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みかん(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!!更新をお楽しみに…!! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 一寸先はダークさん» コメントありがとうございます!私も夢主ちゃんを応援しながら書いてます笑 更新頑張りますね! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 常夏さん» お待たせしてしまって申し訳ない…!!更新頑張ります!!コメントありがとうございます! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 常夏さん» ありがとうございます!楽しみにしててください! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月1日 13時