ベルトコンベアには気をつけろ 終 ページ29
というか……これだけ騒いでも幽霊がこない…
おかしいな…
『あ』
新八「どうしたんですかA
『ちょっと思い出した事があるから、外に出てくる』
神楽「危ないアルよ!幽霊に襲われるアル!」
『大丈夫だよ。多分アレは幽霊じゃないから。沖田さん、蚊取り線香借りていいですか?』
倒れた隊士たちの傷痕と、蚊取り線香で、全てが繋がった。
結局、心配だからと、新ちゃんも神楽ちゃんも、沖田さんも私についてくる事になった。
隊士たちが寝ている稽古場に行き、その服をめくる。
『やっぱり…』
神楽「何してるアルかA」
『幽霊に襲われた人には皆んな、蚊に刺されたような痕があったから、おかしいと思ってたの』
沖田「つまりアレは幽霊じゃねェって事かィ?」
『はい、恐らくあれは、天人か何かじゃないかと思います』
ーーーーー
ーーー
翌朝。
予想した通り、あれは幽霊などではなく天人だった。
子供を産むためにエネルギーが必要だった蚊の天人は、男だらけの絶好の餌場を見つけてここにやって来ていたわけだ。
とりあえず幽霊じゃなかったみたいで一安心。
『銀さん、土方さん、お茶が入りましたよ』
ガダッ。
縁側に腰掛けている2人にお茶を出そうと近付くと、2人は勢いよく縁の下に潜り始めた。
『……何してるんですか』
「「いや、コンタクト落としちゃって」」
2人仲良く同じ言い訳に、私は溜息を漏らした。
強がらなくても、馬鹿にしたりしないのに。
沖田さんじゃあるまいし。
銀さんと土方さんは「オメーもしかしてビビったの?」「んなわけねぇだろ?」などと言い争いを始めた。
沖田「幽霊が怖いなんて、旦那にも弱点があったなんてなァ」
『たしかに、ちょっと意外でしたね』
沖田「お前はどっちがいい?」
『何がです?』
沖田「怖がりな男と怖がりじゃねェ男」
『そりゃ、頼り甲斐のある人の方がいいですけど』
沖田「ふぅん」
そう答えると沖田さんは満足そうに返事して、銀さんと土方さんに用意したお茶菓子を、お盆から取って口に放り込み、去って行ってしまった。
『あー!沖田さんこれお客様用ですよ!』
沖田「知らねェなァ」
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みかん(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!!更新をお楽しみに…!! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 一寸先はダークさん» コメントありがとうございます!私も夢主ちゃんを応援しながら書いてます笑 更新頑張りますね! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 常夏さん» お待たせしてしまって申し訳ない…!!更新頑張ります!!コメントありがとうございます! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 常夏さん» ありがとうございます!楽しみにしててください! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2022年5月16日 22時) (レス) id: 3fe29dec2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月1日 13時