志村家の次女だコノヤロー【銀魂】

粘り強さとしつこさは紙一重 終 ページ14

一応包帯持って来といて良かった。



『じゃあ銀さん、上、脱げますか？』

銀時「ん、」



一旦万事屋にお邪魔させてもらい、応急処置をする。

傷口を湿ったタオルで拭いて、消毒をする。



銀時「痛っ、痛い痛い！思いのほか痛い！」

『ちょっと！ジッとしてください』



消毒が終わって、手慣れた手つきで包帯を巻いていく。



銀時「なーんか、慣れてんな」

『一応真選組の医療係なので…。昔も私は剣の才能がなかったから、新ちゃんや姉上にもこういう事でしか役に立てなかったですし』



今は沖田さんのおかげで、人並みには剣も使えるようになったけど。
でも、真選組の隊士たちには足元にも及ばないと思う。




『私、一応真選組の医療係ですけど、銀さんが怪我したら、また来ますね。一応病気とかも診れますし』




そういうと、銀さんはポカンとなった。



『あ！あぁ、えぇっと…銀さんだけじゃなくて！もちろん神楽ちゃんとか新ちゃんが怪我の時もーー』

銀時「ありがとな」

『…え？』

銀時「お前さ、あのお妙の妹っつーから、どんな暴力女かと思ってたが、普通の女の子じゃねェか」

『は、はぁ…』



暴力女…
否定はしないけど…



銀時「Aが困った時も、俺が助けてやっから。いつでも来いよ」

『…あ、ありがとうございます！』




銀さんは、ずるい。





これ以上、私を好きにさせてどうするというのだろうか。
私は逃げるように万事屋から出た。

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