第82話 造り ページ35
ミーアに数日かけて乗せてもらい、馬を共に乗せてもらえる船を探しだし数日かけてなんとかイタリアにたどり着いた。
一般市民の振りをしていたが、纏っていた服がシンプルでも上質なものであったため人さらいや泥棒に会っては持ち前の体術と頭の良さで逃げ切りを繰り返し小屋がある町にたどり着いたときには疲労困憊状態だった。
町から祖父の小屋を探し出すのには苦労した。
いくら一目につかない場所がいいと言ってもまさか崖近くの森の中とは思わないでしょ！
そう思いながらやっとのことでたどり着いたときにはもう日が沈みかけていた。
とりあえずミーアには裏の馬小屋に連れていき餌を与え休ませる。
そして鍵を差し込みドアノブを押すとと少し立て付けが悪くなっているのかギギギと音を立てゆっくりと開いた。
外から入り込む明かりを便りにしながら近くにあった郎燭台に火を灯すと部屋の様子が良く見えた。
A 「少し古いようですが造りはわりとしっかりしているわね…。」
もちろん実家に比べれば規模こそ劣るものの、一般人に住まわせても不自由なく暮らせるだろう。
しっかりしてても、長年使われていないようなので埃は舞っているし先程のドアの立て付け具合といい、１度掃除はしないといけないが。
父のアルヴェルトに会うのは明日の正午。
昼食をしながらゆっくり話そうということで、明日合流する。
A 「明日お父様と会うのだし、今日はもう休もう。」
休むにはまだ早い時間だか長旅でだいぶ疲れた。
明日の朝掃除をしてから家を出ても十分間に合うだろう。
軽くベッドとその周辺を拭き自身が持ってきたシーツを引いてからそのなかに潜り込み郎燭台の火を消してAは眠りについた。
続く
もう少しで過去へんが終わる！！
byミユツナ
続く (更新停止中)
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作者名：ミユツナ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/akimiyu17/
作成日時：2016年1月29日 17時
