大空に舞う白雪第２章 (ページ22)

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第70話　オレンジ色ページ22

まさかこのタイミングでジョットの気持ちを告げられると思わなかった。

とても嬉しい。

ジョットがそこまで私のことを思っていてくれていたなんて思っていなかったから。

だけど・・・

A 「ジョット、わたし「おっとストップ！」え？」

ジ「俺が今聞きたいのはAの本心だ。俺に迷惑がかかるからなんて思って自分の気持ちに嘘をつかないでくれよ？」

うっ・・・ばっバレてる・・・

私の本心・・・

そんなのずっと前から決まっている。

私は・・・

貴「ジョットはずるいですわね。私の気持ちなんて知っているくせに。」

ジ「俺も一人の男だからな。直感でもわからないことだってたくさんある。それが好きな女性のことだったらなおさらだ。

ただ、その好きな子も俺と同じ気持ちだったら、とは思うがな。」

ほら、そうやってどうしてもあなたは私に嘘をつかさせないようにするんだから。

本当にずるい人・・・。

でも、もう私も嘘はつくのは嫌だ。

この人に偽りの気持ちで答えたくない！

貴「・・・私も好きですジョット。あなたが言うとおり私はあなたに言っていないこと。隠していること、たくさんありますわ。

それでも、この気持ちに嘘偽りはない。

だからあなたには話します。あの日のことも。私の家族のことも全部。

それでも・・・

こんな私でもいいのなら・・・これからもよろしくお願いしますわ。」

声が凄く震えてしまっている。

ダメだな泣きたくないのに。

今泣いたらジョットを困らせてしう。

言わなきゃいけないのに、今からこんなに震えてどうするの！

貴「あの・・・！」

大きく息を吸い込んで顔を見上げるとジョットの人差し指で口を遮られた。

ジ「確かに、君のことはもっと知りたいと言った。だが、今は君の気持ちを知れただけで充分だ。

君の重荷をすぐにでも一緒に抱えてやりたいが、二人でゆっくり時間があるときにしよう。今は体を休めることだけを考えてくれ。

気持ちに答えてくれてありがとうなA・・・。」

貴「そうですわね・・・。こちらこそありがとう、ジョット。」

互いの目を見つめあっていると横から温かな光を感じて見るとジョットの瞳と同じオレンジ色に染まった夕日が私たちを照らしていた。

続く